じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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スイカ畑を守るトンビたちの謎 7月11日の日記に農学部農場のスイカ畑の写真を掲載したが、その後、畑の上にトンビの模型2基が取り付けられた。 このトンビ(←いちおうトンビと書いたが、実在するワシ、タカなどのどれに贋せたのかは不明)は、かつて、ソラマメやアヒルの雛を守るために設置されたことがあり(2009年5月12日)、同じ模型を使っているものと思われる。 もっとも、今回の設置の目的はイマイチ謎である。ソラマメ畑であれば、野鳥や鳩などの鳥害を防ぐ目的であることは明確だが、このようにでかいスイカを食べる害鳥はまずおるまい。カラスにしても、スイカの厚い皮をやぶって中味をほじるほど利口ではないだろう。 また、ドブネズミやヌートリアなどの齧歯目は通常は夜に出没するので、このような模型に気づくかどうかも不明。仮に齧歯目からスイカを守ることが目的であるなら、いっそのこと、このあたりに出没する地域猫たちを調教し、畑を巡視させたほうが、有効ではないかと思われる。 |
【思ったこと】 _b0713(水)川口淳一郎 高い塔から水平線を見渡せ!(2)見えているものは皆 過去のものである 昨日の日記の続き。 放送第二回目は、 ●第2回 私の学びは先輩と失敗 という内容であり、大学教育にも役立つと思われる、御自身のいろいろな体験が語られた。 まず「見えているものは皆 過去のものである」というタイトルで、大学入学までの教育が、基本的に練習問題を解くという形で行われてきたこと、それによって、正解のあるものだけを学ぶ習慣が身についてしまったことなどが指摘された。確かに、受験勉強の場合は、1つの問題に対しては1つでも正解を見つければよい。また、勉学に対する評価は、満点から減点法で評価されていく。 これに対して、このプロジェクトで必要とされるのは、新しいことをやることである。見えているものをやっていてもダメだということはよく理解できた。 さらに、若手研究者のオリジナリティに関しては、
こうした視点は重要であるとは思うが、大学教育ではそのいっぽうで「質の保証」も求められている。川口さんが接してこられた学生はおそらく、全国でもトップレベルの優秀な才能を持っており、だからこそ、教科書や論文を読まないほうが、斬新なアイデアを生み出せるのではないかと思う。基礎的な学力を何も身につけていない学生に対して同じ教育方針をとっても、たぶん、ドラえもんグッズのような空想的産物しか思い浮かばないのではないかと思われる。もちろん、ドラえもんグッズだって、何かの製品開発のきっかけとしては役立つとは思うが、単に こんなこといいな できたらいいなという夢を語って、ドラえもんのポッケでかなえてもらおうとするだけではクリエイティブとは言えまい。 大学4年の教育をどのように組み立てるのかは、分野・領域によっても異なるであろうが、私の考えは、3年次までは基礎、4年の卒論研究は、川口先生と同じような方式がベターではないかと考えている。個々の卒論生に手取り足取りでやり方を伝授したり、自身の研究の手伝いをさせるだけでは、卒業後に生かせるものは少ないのではないかと思うからだ。 次回に続く。 |