じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日の日記にも記したように、11月12日から25日まで、OHK岡山放送電波塔がパープル色にライトアップされている。写真は、「岡大観音」を前景に入れたところ。「岡大観音」は私自身にとっては長年にわたり「岡大七不思議」の1つに数えられる謎であったが、今年の5月に、岡山大学北津寮襲撃事件で亡くなった方を追悼する碑であることが判明した。「岡大観音」は私が勝手に名付けた呼称であり、そもそも、観音像なのか、他の菩薩像や如来像なのかは全く分からない。

 なお、10月22日の大学探索ツアーの際に、ご高齢の名誉教授の方が参加しておられたので、北津寮がどこにあったのかをお尋ねしたところ、岡北中学に隣接する敷地のあたりだということが判明したが、現在のどの場所にあたるのかまでは正確には同定できなかった。

11月13日(日)

【思ったこと】
_b1113(日)日本園芸療法学会2011年長野大会(17)教育講演(3)まとめ

 2番目の教育講演ではこのほか、「自分の花」という体験の効果が論じられた。スライドから引用すると、
  • 自分が草花の世話をしているという能動感
  • 育てている草花の命を守っている責任感や自己価値観
  • 草花は人が世話をすれば、それに報いる成長をしてゆく。
  • 生長していく草花から返ってくる命の力が、世話する人に戻る。
  • 草花の命の営みから、自身の内的な力が充足される。
というようになる。行動分析学的に言えば、育てるという行為は、直後の変化による好子出現随伴性というよりもむしろ、何ヶ月にもわたる継続的な園芸活動行為とそれにともなう植物の成長との相互作用の中で強化されていると考えるべきである。その双方向過程が「命の力」というように表現されるものと思う。

 なお、1番目の高江洲先生の講演では、
  1. 出会いという治療構造(活動)
  2. 制度としての心身空間(アトリエ)
  3. クリニカル・パスによる関与(クラブ)
  4. 制度としての多極性(institutionnelle)
  5. 相互関与性としてのセラピーの構造
というような見出しで、精神のエコロジーという視点からの環境療法の意義が語られたが、門外漢でもあり、禅問答みたいな難解な内容で99%理解できなかった。高江洲先生の講演を拝聴するのは今回で3度目であるが、専門的な内容を語られたのは今回が初めてであり、何度か拝聴したり御著書を拝読することで少しずつ理解を進めていくほかはあるまいと思う。

 ということで、本日をもってこの連載は終了する。なお、閉会時にいただいた挨拶によれば、来年度の園芸療法学会は2012年10月20日〜21日に岐阜市で開催、さらに2013年は広島市で開催されることが決まっているそうである。