じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2012年版・岡山大学構内でお花見(37)時計台前のブタナ 理学部構内の芝地で繁殖しているブタナ。3年前の写真が、2009年5月23日の日記にあり。そう言えば、3年前のこの時期は、新型インフルエンザの影響が深刻になっていた。今年は今のところ安泰。 ※岡山大学構内の花だよりのアルバム(追記更新型)をLife-Xに公開中です。随時追加していきますので、時たま覗いていただければ光栄です |
【思ったこと】 _c0603(日)岡山市の市民意識調査(3)安心・安全・地域活動 昨日の続き。今回はこちらの資料について考えてみることにしたい。 まず、「問33 あなたの住んでいる地域は、安全で安心して暮らせる環境にあると思いますか?」に対しては、「安全で安心して暮らせる環境である」と「おおむね安全で安心して暮らせる環境である」の合計が83.1%となっていて、2年ごとの比較では、平成23年度が一番高くなっているようである。なお、平成19年度は、同様の比率が67.9%と一番低かった。念のためこの年の主な出来事を調べてみたが、特に大きな災害や事件は起こっておらず、原因は不明である。23年度が一番高くなっているのは、岡山では、東日本大震災や原発事故による放射能汚染の影響が殆ど無いことによるものだろうか。 次に地域活動への参加であるが、「参加していない」が48.2%、「町内会などの地域団塊の活動に参加している」が45.6%と、比率が拮抗している。年代別では、10歳代から30歳代では「参加していない」が過半数を占めており、40歳代以上では、いくぶん「参加している」の比率が上回っている。とはいえ、どの世代でも40%〜80%程度の人たちは、「参加していない」と答えているようである。また、「参加していない」理由(複数回答)は、
今年の3月に参加した日本環境心理学会第5回大会で場所愛着や地域コミットメントの話題が取り上げられていた(2012年3月13日およびその前後の日記参照)。その中で、地域コミットメントを形成する上では、治安という要因はかなり重要であると聞いた。上掲の「安全で安心して暮らせる環境である」には「治安がよい」も含まれていると思われるので、この点では地域コミットメント形成にはプラスになるように思える。もっとも、あまりにも安心・安全であると、個々人は皆ばらばらに多様な価値を追求するようになり、地域活動に時間を割くことを疎んじるようになるかもしれない。ある程度、自然災害の危険にさらされている地域のほうが、集団での避難訓練や連絡網がしっかりしており、地域活動も活発になるのではないかと思われる。 次回に続く。 |