じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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Windows8アップグレードにまつわるトラブルとWindows7との互換性 
  • A:ポータブルハードディスクを接続してもなかなか認識しない。「A」の文字の右横にある「コンピュータのところに、緑色の線が右側に延びていって100%に達するとハードディスクの中味を表示するが、5分以上かかって使い物にならない。また、ハードディスクはなぜか「SD CARD」(F:)として認識されている。
  • B:ポータブルハードディスク内の「_c心理学概説2」というフォルダ(合計732MB、ファイル数900)を本体ディスクトップに移しているところ。手元のWindowsXPで同じ操作を行うと約45秒で完了するが、Windows8アップグレード後では、10分以上かかってしまう。
  • C:上記Bの状態から5分後。5分経っても「8%完了」が「45%完了」となっただけ。
  • D:リカバリーディスクでWindows7に戻したあと、Windows 8 アップグレード アシスタントで互換性をチェックしたところ。要確認が6項目あった。



12月2日(日)

【思ったこと】
_c1202(日)還暦を迎え、ますますパソコンで手こずるわたし(5)さらば! アップグレード版Windows8!

 格安で購入したWindows7ノートパソコンをWindows8 Proのアップグレードプロモーション版でアップグレードしたという話題を2回ほど取り上げた【直近は、11月29日の日記】。そのさいには、
今のところ、カードスロットが全く認識されないというトラブルを除いては、特段の不都合は生じていない。
というように肯定的に書いていたのだが、その後、重大な支障が起こりうることに気づいた。それは、外付けのポータブルハードディスク【11月28日の日記に関連記事あり】の認識、読み込み、ディレクトリの移動に、常識では考えられないほどの時間を要することであった。ポータブルハードディスクをつないで「コンピュータ」で接続状況を確認すると、進捗状況を示す緑色の線が右の方に延びていくが、これが右端に達するまで5分以上かかる。また、ポータブルハードディスク内の1つのフォルダの中のファイル(合計732MB、ファイル数900)をデスクトップに移してみたところ、WindowsXPマシンならが約45秒で完了する作業が10分以上かかってしまい、しかも、ディレクトリを移動すると時たま「応答せず」といったエラーが出てしまう。これでは到底使い物にならない。ということで、ついに、リカバリーディスクを使ってWindows7に戻す作業を敢行した。この作業は3時間ほど要したが、あらかじめリカバリー用に作成しておいたDVDディスク3枚を入れ替えるだけで、あとは自動的に作業が進んだため、別にどうということはなかった。

 Windoes7にリカバリーした後、Windows 8 アップグレード アシスタントでWindows8との互換性をチェックしてみたところ、上掲写真Dのような結果が表示された。要確認項目は6つあり、このうち、Adobeの2項目は更新プログラムインストールで解決できるが、以下に示す残り4項目はかなり困難と思われる。
  1. DVD を再生するにはアプリをインストールしてください
    Windows 8 で DVD を再生するには、アプリのインストールが必要な場合があります。
  2. サイド バー ガジェットは Windows 8 でサポートされていません
    Windows 8 では PC にインストールされているサイド バー ガジェットを使用できません。
  3. Atheros Bluetooth Suite (64)
  4. Intel(R) USB 3.0 eXtensible Host Controller Driver

 このうち1.は、ネットで検索すると、ありがちなトラブルであるようだ。もっとも、今回アップグレードを試みたマシンにはDVDドライブはついておらず、私自身、このパソコンを、DVD再生に利用することは考えていなかったので、気づくことは無かった。

 「サイド バー ガジェット」というのは、無料ソフトをダウンロードすると勝手にインストールされてパソコンをわがもの顔に占有支配し要りもしないCMを垂れ流す、まさに「百害あって一利無し」の寄生虫だと思っていたところであり、使えないのはむしろ結構。

 3.のBluetoothの非互換性は、11月12日の日記でBluetoothのマウスが操作不能になってしまったり、デバイスの表示が「オフライン、使用不可」となったままで削除できないことと関係がありそうだ。

 4.の「USB 3.0 eXtensible Host Controller Driver」との非互換は、まさに、ポータブルハードディスク(USB3.0対応)の読み込みに長時間を要したり「応答せず」になってしまうことと密接に関係がありそう。

 ということで、Windows 8 アップグレード アシスタントで事前にチェックをしておけば、アップグレードなどするべきでないことは最初から分かっていた。ということが判明。もっとも、私のような素人には、デバイスとの非互換がどういうトラブルを引き起こすのかは、要確認項目を見ただけではさっぱり分からない。また、以前、「Windows Me」から「Windows XP」へと、「Windows VISTA」から「Windows 7」にそれぞれアップグレードした経験があるが、その時には特段のトラブルは発生しなかった。かつて、MS-DOSパソコンの時代は、機器を接続するたびに手動でドライバーをインストールする必要があったものだが、XPになってからは、そんなものは接続と同時に自動的にインストールされるのが当たり前となっていて、まさかこんなことになるとは思ってもみなかった。

 さて、これでやっと、ノートパソコンの実用的価値を取り戻すことができた。今後、定年退職までにWindows 8を使う機会があるかどうかは分からない。出張先に持参するためには、この種のタイプも悪く無いとは思うが、私の場合、仕事用として利用するためには、以下の3条件は絶対に譲れない。
  • 有線LANのコネクターがあること。私の研究室では、大学内の無線LANが入りにくく、時折、切断してしまうことがある。
  • VGA端子(アナログRGBコンポーネント映像信号出力端子)がついていること。最近の小型ノートパソコンやタブレットではHDMI端子しかついていないものが多いようだが、授業や講演先では、プロジェクターにつなぐためのHDMIが整備されていないところが多く(→じっさい、私の大学の場合、各教室にはHDMI端子が用意されていない)、HDMI端子端子だけではプレゼンには使えない。
    なお、VGA端子には「mini VGA」という薄型もあるが、これはあまり歓迎しない。通常サイズのVGA端子に繋ぐためにはアダプターが必要となり、うっかり忘れたり無くしたりすると接続できなくなってしまうからである。
  • CPUは、最低でも2.5GHz以上。ノートパソコンにありがちな、1.0GHz台のマシンは、画面の切り替えが遅かったり、TEDからダウンロードした動画を再生するとモザイク状に乱れることがあるなど、何かと不都合が多い。
 現時点では、この条件を満たすようなマシンはまだまだ高価なようであり、当分、購入の予定はない。ちなみに、今回、Windows 8へのアップグレードを試みて結局Windows 7にリカバリーしたノートパソコンの仕様は以下の通りとなっており、出張先に持ち運ぶには少々重いという点を除いては、私の「譲れない3条件」をすべて満たしている。
  • Windows 7 Home Premium 64ビット正規版
  • インテル Core i5-3210M/2.50GHz
  • 大容量4GBの高速なDDR3-1600メモリ
  • 750GBのHDD
  • 1,366×768ドット表示の11.6型ワイドLED液晶
  • IEEE802.11b/g/n対応無線LAN機能
  • (有線)LANポート
  • Bluetooth 4.0機能
  • HDMIとD-Sub 15ピン
  • カードリーダー:SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティック、メモリースティックPRO
  • USB 3.0ポートを2ポート搭載
  • 最長約8.8時間のバッテリー駆動時間
  • 質量約1.5kg