じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
7月21日(日)の夜はよく晴れ、夕食後の散歩時には南南東の空に月齢13の月(今月の満月は7月23日03時16分)が輝いていた。写真上は、フェニックス、写真下は、「岡大観音」とのツーショット。月夜にはもう1枚、一般教育棟構内のヴィーナス像とのツーショットを撮るのを楽しみにしていたが、こういう結果になってまことに残念。 |
【思ったこと】 130721(日)選択のパラドックスと選択の技法(3)満足者(satisficer)と追求者(maximizer)の区別(2)マキシマイゼーション尺度 昨日の日記に述べたように、満足者(satisficer)と追求者(maximizer)は、Schwartzらが2002年に発表した、「マキシマイゼーション尺度」(Journal of Personality and Social Psychology, 83, 1178-1197.)のスコアによって操作的に区別することができる。シュワルツの本の第4章には、その13個の質問項目が転載されており、「完全に当てはまらない 1点」から「完全に当てはまる 7点」まで7件法で自己採点することができる。最高点は7点×13=91点となるが、これで65点以上を取ると、あなたは完璧な追求者(maximizer)であると判定される。いっぽう、40点以下の場合は満足者(satisficer)と判定される。 磯部ほか(2008)から、日本語版の質問項目を抜粋すると以下のようになる。
ちなみに、私自身は、シュワルツのオリジナルのテストでは91点中20点にすぎず、完璧な満足者(satisficer)であると判定された。もっとも、質問内容から察するに、私のような還暦をすぎた老人と、人生はまだこれからという若者では、そもそも、当てはまり具合が異なるように思われる。私に限らず、おそらく、高齢者の大部分は満足者、但し、80歳や90歳をすぎても未だに何かに挑戦し続けているという方に限っては追求者である可能性がある。 そういえば、日本心理学会第72回大会で拝聴した「超高齢者研究の現在」というワークショップにおいても、老年的超越というようなことが言われていた。但し、エリクソンの発達理論に基づく「第9段階尺度」には、「年をとってからも求めることができる新たな心の糧がある」といった追求者的な内容も含まれており、老年的超越イコール満足者というわけでもなさそうである。 次回に続く。 |