じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡大・石庭を照らす偽太陽【本部棟に映った太陽】。夏至が近づいたため、5月21日の写真とは異なるアングルになっている。 |
【思ったこと】 140614(土)長谷川版「行動分析学入門」第9回(4)好子出現の随伴性による強化(37)刺激弁別(4)弁別、刺激般化、混同、概念形成 前回、 「刺激弁別」というのは、一口で言えば「違いが分かる」ということです。 と述べました。この反対語は「違いが分からない」ですが、これとは別に「同じであると見なす」、「混同する」といった行動現象があります。行動分析学では、これらを分析する際に、
ここでは、青、緑、赤の色の弁別を例に話を進めます。 まず、大前提として、これらの色は、感覚器官レベルで、かつ、生理的レベルで異なる刺激として受容可能であることが必要です。非常に暗すぎる光では感知できません。波長が450〜495nm(ナノメートル)は日本語では「青」と呼ばれていますが、波長が460nmの光と461nmの光はあまりにも波長が似すぎていて区別は困難でしょう。 さて、信号の色が“青なら「ススンデモヨイ」、赤ならトマレ”というルールは、ほぼ万国共通ですが【正確にはこちらの情報参照】、日本の青信号は実際は緑色ではないかとしばしば指摘されています。また、近年、信号機が電球式からLED式に切り替えられるになりましたが、LED式の色合いのほうが青っぽくなったとのことです。もっとも、同じLED式でも、国際標準の範囲内で、いくつかの異なる色合いがあるそうです。 ここで、信号機を一度も見たことのない原始人がタイムマシンに乗って現代の東京にやってきたとします。信号機の色を見分けるためには、“青なら「ススンデモヨイ」、赤ならトマレ」”という教習を受ける必要がありますが、
別の例として、大勢の人混みの中から友人を探すという場合を考えます。
次回に続く。 |