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『天文年鑑2022年版』を生協で購入した。印刷された本はすべて岡大生協で購入しているが、定年退職後は印刷された本というものを殆ど買わなくなり、岡大生協のオンライン書籍ショッピングの注文履歴を見たところ、なんと、2021年中に購入した本はこの1冊のみであり、その1つ前に買ったのは2020年11月20日で、これまた『天文年鑑2021年版』であることが分かった。終活の一環として、手持ちの本の大部分はPDF化&廃棄を進めているが、『天文年鑑』は唯一の例外で、1963年版以来、毎年欠かさず購入しており、今回で60冊目になる。【2002年12月3日の日記に関連記事あり。】
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【小さな話題】冬至にまつわるウソホント 毎年、冬至の前後に、凝りもせずに同じようなネタを取り上げている。
このうち1.と2.の「ウソ」はよく知られており、2021年度の場合、岡山では
ウィキペディアに記されているように、冬至というのは、 天文学においては太陽の視黄経が270度となる瞬間を「冬至」と定義しており、この場合は冬至の瞬間を含む日を冬至日(とうじび)と呼ぶ。と定義されており、今年のように冬至の瞬間が真夜中に近い時刻になる年(今年の場合は0時59分)は、日の出や日の入りの方位がもっとも南になる日は、冬至の日と1日ずれることになるようである。なぜなら、例えば、冬至の瞬間が23時59分であった場合、その瞬間に時間的に最も近い日の出の瞬間は翌日の日の出となる。いっぽう、冬至の瞬間が0時1分であった場合、日の入りの瞬間がもっとも近いのは前日の日の入りとなる。 じっさい今年の場合は、冬至の瞬間が0時59分であるゆえ、
なお上記の日付は日本時間によるものであり、時差が1時間以上遅い国では、今年の冬至は12月21日となる。じっさいウィキペディアによれば、今年の冬至は、日本では12月22日だが中国では12月21日となっている。中国で柚子湯に入ってから【←そういう習慣は無さそうだが】、翌日に日本に帰国すると、もう1回柚子湯に入ることになる。時差の遅い国のほうが、日付上、早く冬至を迎えるというところが興味深い。 冒頭のウソホントのうちの6.の太陽の南中高度だが、岡山では、今年の場合、12月19日から12月24日までがすべて31.9°となっていた。中日をとると、2月21日と22日が最も低いと思われるが精密なところは分からない。南中高度が最も低くなるのは、南中の瞬間と冬至の瞬間が最も近い日であると推定される。岡山の場合、南中時刻は、12月21日が12時2分12月22日が12時3分となっており、冬至の瞬間である12月22日の0時59分に最も近いのは冬至の当日となるので、今年は冬至の日が南中高度が最も低いということになる。なお、南中高度が最も低くなる日と冬至の日がずれるのは、それぞれの地域の経度が関係しているように思われる。例えば、南中時刻が最も遅い沖縄県・那覇では、冬至の頃の南中時刻は12時27分〜12時28分頃になるので、冬至の瞬間が0時1分であるような年では前日のほうが南中高度が低くなる。逆に、北海道・根室では、冬至の頃の南中時刻は11時16分頃になるので、冬至の瞬間が23時59分であるような年では翌日のほうが南中高度が低くなるはずだ。 なお、岡山では、12月16日〜12月17日頃に、南中時刻が12時ジャストとなる。このあと南中時刻はしだいに遅くなり1月31日頃から2月23日頃には、最も遅い12時18分頃になる。その後はいったん早くなったり遅くなったりするが、再び南中時刻が12時ジャストとなるのは9月13日〜15日頃になる。 コンセプトサーチによれば、過去日記の冬至関連ネタは以下の通り。
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