じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 昨日の日記で、牧野富太郎をモデルにした朝ドラ『らんまん』のことを取り上げた。ドラマの主人公・槙野万太郎は子どもの時から植物に夢中になっていたというが、私も小学校低学年の頃から植物に関心をいだいていた。最大の愛読書は小学館の『学習図鑑シリーズ@ 植物の図鑑』(1958年第9版、350円)であり隅から隅まで目を通していた。
 左の画像は図鑑の中にあった「採集と標本の作り方」。私も「やさつ」を買ってもらい、庭や道端や家族旅行先などで採集し、標本を作ったことがあった。もっとも、標本をいろいろ作ってみたものの、何のために標本にするのかは全く分からなかった。
 その後、小学校高学年になってからはSF小説の影響もあって天文学に興味が移り、中学や高校では部活動は天文部に所属していた。小学校の頃に作った標本は大学生の頃までは実家に残っていたが、その後、廃棄された。
 なお、上掲の『植物図鑑』の奥付には、本田正次・牧野晩成共著と記されていた。このうち本田正次先生は東京大学理学部植物分類学卒で東京大学教授、理学部付属植物園長をへて東京大学名誉教授。『原色牧野植物大図鑑』が「牧野富太郎(著者),本田正次(編者)」となっていることから牧野富太郎にご縁があったようである。もうお一人の著者であり著者代表でもあった牧野晩成先生は牧野富太郎と同じ姓であるものの、熊本県ご出身であり親戚ではなさそう。


2023年10月1日(日)



【小さな話題】2023年9月の「じぶん更新」を点検する:「免疫システム」「マルチリモコン」「虚数と数の拡張」「らんまん」「4K放送視聴開始」

 月単位で「じぶん更新」状況を点検する、という今年からの新企画。

 まず気象の話題。9月1日の日記で「今年の8月は例年より暑い日が多かったという印象がある。」と述べたが、9月もまた暑い日が多かった。じっさい、岡山の場合は以下のようになっていた。
  • 9月の平均気温は26.9℃【平年値は23.9℃】、最高気温の平均は31.9℃【平年値は29.1℃】、最低気温の平均値は23.1℃【平年値は20.0℃】、最高気温36.3℃などとなっていた。
  • 9月の降水量の平年値が142.2ミリであるのに対して、今年は52.5ミリとかなり少なかった。
  • 30日間のうち25日が真夏日となった。


 さて、日々の生活の持続の指標の1つであるウォーキングの歩数は、総歩数218286歩、1日あたり平均で7276歩となり、目安としている1日平均7000歩以上を上回った。
 半田山植物園への合計入園回数は25回、1月からの累積回数は198回となった。そのほか、龍ノ口グリーンシャワーの森の山には2回登った。車の運転は近くのスーパー、ホームセンター、医療機関、岡山駅への送迎などに限られており、岡山市の北区・中区から外へ出たことは一度も無かった。バスや鉄道などの公共交通機関の利用はゼロ。

 新たに経験したこと、新たに知ったこと、といった意味での「じぶん更新」は以下の通り。
  • ヒューマニエンス「“免疫” 曖昧な“わたし”をめぐるドラマ」
     9月の前半はこの話題を連載し、免疫システムについての新たな知見を学んだ。私自身すでに70歳を超えており、老化細胞ばかりになっている。老化細胞が攻撃されない仕組みはある程度理解できた。もっとも、放送で紹介された免疫システムはごく一部であり、例えばB細胞の働きについては全く言及されていなかった。なかなか奥が深い。


  • 録画機のマルチリモコンで手こずる
     その後、昔使っていてすでに廃棄した別のリモコンが見つかったため、せっかく購入したマルチリモコンは当面使わないことになった。このこともあるが、録画機を買い換える時には同じメーカーのものとし、古い録画機のリモコンはそのまま保管しておいたほうがよい。私の家では一貫してパナソニックの録画機を使っているため、古いリモコンでも同じように操作できる。なお、汎用タイプのマルチリモコンでは、最低限、以下の操作ができるかどうか確認しておくべきだ。
    • 録画予約リストの確認
    • 録画した番組の一覧表示
    • 録画した番組の「まとめ」、「まとめから外す」機能←パソコンで言えばフォルダへの収納、移動


  • 笑わない数学(2)虚数
     この連載は、タイトルの通りNHK『笑わない数学』の感想として始めたものであったが、いろいろ調べているうちに、数の拡張の話として放送内容を超えた二重数、分解型複素数、四元数、八元数、...というように話が発展して、結局9月の日記の半分に相当する15回の連載でもまだ完結しないほどに話題が膨らんでしまった。今後の連載としては、まず「数とは何か」、そして最終的には、新しい数を作ることと、VRやフィクション(小説やドラマ)、宗教などとの関係についても簡単に考察して連載を終えることにしようかと思っている。私は子どもの時から一貫した無神論者であるが、その確固たる信念は「死後の世界などあり得ない」ということに基づいていた。しかしそれを言うならば「虚数などあり得ない」も同じ論法になってしまう。複素数や複素平面が有用であるのと同様、もしかしたら「死後の世界」という新たな世界を考案して、「現世」と連結した「複素世界」の中で生きていることのほうが豊かな人生になるかもしれない。もっとも、逆に、虚数的な「死後の世界」の法則が「現世」を支配し、現実世界での行動を歪んだ形に変えてしまう恐れもあるように思う。


  • 朝ドラ『らんまん』終わる
     植物の話題が多いと聞いていたので、第一話から最終話まで欠かさず視聴した。植物分類学に取り組んだ万太郎の生涯を描いたドラマとしても、また、万太郎と寿恵子の夫婦愛を描いたドラマとしてもよくできていたと思う、じっさい、私が観たことのある韓流の恋愛ドラマなどでは、結婚や再会が成就することでハッピーエンドとなるように描かれているものが多く、結婚後の生活ぶりをメインにしたものは少ないように思われる。もっとも、
    • このドラマでは、女性(寿恵子や綾など)の主体的な活躍が描かれていたが、戦前の日本でそのようなことがどこまで可能であったかどうかは疑わしい。
    • このドラマでは、対立や確執があっても最後は「みんな仲良し、お互いに尊敬し合う」という形で回収されていたが、現実世界はそんなに甘くない。まして大学という組織の中では、そんなことはあり得ないように思う。


  • 9518円かけてBS4Kの視聴・録画環境を整備
     最近はTV番組の視聴時間(録画再生を含む)よりもYouTube動画の視聴時間のほうが多くなっていたが、4K視聴ができるようになったことで、再びTV視聴時間のほうが長くなりつつある。いちばん最近視たのは、

    ?天空の花園と神秘の森 愛と情熱!植物探求の旅を追体験!

    の4K版再放送であった【9月30日】。もっとも9月23日にBSPで放送された同じ番組を録画再生して比較した限りでは、どちらも同程度の画質であり、4Kのほうが高精細という印象は受けなかった。おそらく、私自身が老眼であることと、視聴している液晶ディスプレイが中型であることなどがその理由ではないかと思われる。
     9月10日の日記に記したように、最近ではYouTubeでも高精細な動画が公開されており(例えばこちら)、わざわざ電波を通して放送しなくても十分という気もする。しかもYouTubeであればオンデマンドで好きな時間に視られるところがありがたい。
     NHKがBS1とBSPを統合し、受信料を少しだけ値下げするというのは、ま、やむを得ないところかもしれない。今後は、高額な放送権料を払って大リーグ中継をするのはやめてもらいたいものだ。大リーグは野球ファンのみが楽しめるものであって受信料をつかってそのような偏った放送をするのはおかしい。そういう中継は、有料放送もしくはネット中継でやれば十分。なお私は大相撲ファンであるが、大相撲中継も本来であれば、有料放送もしくはネット中継で行うべきであろうとは思う。とはいえ、相撲には国技という位置づけもあるし、取り組みの間ごとにCMが流れるような民放番組になってしまったら観たくないという気もする。ま、いずれにせよ、衛星放送で午後1時頃から幕下以下の取り組みを中継する必要はないだろう。【←いったい何人の好角家が観ているのだろう。】