じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 私の住んでいるところでは、
  • 月・木曜日:不燃ゴミ
  • 金曜日:プラスチックゴミ
  • 毎月第一・第三火曜日:資源化物(空き瓶、空き缶、段ボール、雑紙等)
  • 毎月第四水曜日:不燃ゴミ
というサイクルでゴミの収集が行われているが、上記の回収の対象にならないものがあり手を焼いている。特に家電関係は面倒。近隣の電気屋さんで新品を購入すれば不要品は持ち帰ってくれるがネット通販ではそうはいかない。以下は回収品と回収方法の概要。
  • A:リユース品。クリーニング済みの背広、書籍、レゴなどは持ち込めそうだ。
  • B:一番厄介な家電4品目。買い換えの時に電気屋さんに頼むほかはない。
  • C:当該物品にチラシを貼り付けて指定日時に玄関先などに出しておけば回収してくれる。気になるのは最近、「有料となるもの」の品目が増えてきたのではないかということ。あと、パソコン本体は無料だが、モニターやプリンターが有料になる理由は分からない。
  • D:小型家電:近隣のホームセンター、電気屋、資源回収所、市役所等に回収ボックスが設置されている。
 小型家電は車を使えば簡単に廃棄できるが、この先加齢により車の運転ができなくなった時には厄介なことになりそうだ。毎月第一・第三火曜日の資源化物回収の日に一緒に回収してもらえばありがたいのだが。

2025年03月13日(木)




【連載】最近視聴したYouTube動画(21)岡田斗司夫さんの動画をもとに宗教について考察する(20)キリスト教(4)日本でキリスト教が広まらないそのほかの理由

 昨日に続いて、宗教について岡田斗司夫さんの動画をネタにした考察。

 さて、岡田さんの動画からは外れるが、昨日の日記の終わりのところで、

●現在に至るまでなぜ日本ではキリスト教が広まらないのか?

という話題を取り上げた。ザッと検索したところ、他の方の以下の動画でもこのことが論じられていた。

【教養】日本で1%!キリスト教が布教されない日本の意識が高すぎる【ずんだもん歴史解説】

 この動画では、戦国時代、キリスト教の布教が始まったころにこんなやりとりがあったのではないかという推測されていた【要約・改変あり】。
  • 【宣教師】神はただ一人。全知全能の神だけです。神を信じ洗礼を受ければ救われます。天国へ行けます。洗礼を受けなかった者は地獄で苦しむことになりますよ。だから皆神を信じ洗礼を受けてくださーい!
  • 【日本の農民】キリストの神を信じなければ地獄行き? じゃあキリストの神を知らぬまま死んだ僕たちの祖先はみんな地獄にいるってこと?
  • 【宣教師】残念ながらそうなります。でも、あなたたちはまだ間に合います。
  • 【日本の農民】ご先祖様たちが地獄で苦しんでいるのに僕たちだけ天国で楽をするようなことはしたくない。それとも僕たちが今からキリストの神を信じ祈れば、ご先祖様たちは皆天国に来ることができるんすか?
  • 【宣教師】それは...。
  • 【日本の農民】できないんすね。キリストの神とやらは無能なだけではく無慈悲なのだ。本当に全知全能ならどうして全ての人を救わないのか? 理解に苦しむ。

 以上のやりとりが本当にあったのかは不明だが、日本人にはご先祖様を敬う習慣があり、洗礼を受けなかったご先祖様は皆地獄に墜ちたなどと主張する宗教は到底受け入れがたいものであったことは容易に推察できる。

 このほか、上掲の動画では、多神教を信じる日本人は「唯一の神」という概念をうまく理解することができなかった、またその背景としてて、豊かな自然に恵まれた日本では自然と共生するアニミズム信仰が発展しやすかったのに対して、キリスト教発祥の地は厳しすぎる自然環境にあったため日本と同じように自然と共生する、崇拝するという考えにはなりづらく、むしろ自然は乗り越えるべき障害であると考えられるようになりそこから一神教の考えが発展したとも説明された。

 このほかにも、キリスト教信者がなぜ1%前後にとどまっているのかを論じている動画があった。但し、一部からカルトとして批判されている団体が配信する動画も含まれており、私自身はそのような団体とはかかわりを持ちたくないので【3月6日の日記参照】、ここでは、論点だけを要約させていただくにとどめる。それによれば、キリスト教が日本で広まらなかった理由としては以下の3つが挙げられるが、いずれも反例がある。
  1. 戦国時代や鎖国時代の禁止策が原因:
    →鎖国を解いた明治維新後にも広まらなかった理由を説明できない。
  2. 明治維新の国家神道が原因:
    →戦後、信仰の自由が得られても広がらなかった理由を説明できない。
  3. 日本は多神教だったから:
    →フィリピンなどの東南アジアや韓国では広まった【3月12日の日記参照】。

 ということでこの動画では、キリスト教が広まらなかった真の原因は、東洋の宗教のほうが西洋の宗教以上に西洋の合理的な思想によく馴染むというフロムの考えに基づいた説明をしていた。

 このほかショート動画などでは、
  1. キリスト教の布教は他国を侵略する道具でもあり、日本人はそのことを見抜いていた。
  2. 3つの理由
    • 神様オーバーフロー。すでに八百万の神が存在。
    • 布教に来た宣教師たちは「何で今まで来なかった?私の先祖は地獄に墜ちたの?」という質問に答えられなかった。
    • 日本では、宗教は怖いというイメージが定着している。テロや詐欺など宗教は悪いというイメージが定着している。
  3. 日本の八百万の神の中にはキリストも含まれており、他の神と同程度に信じられている。


 なお仏教は多神教だとされているが、2016年4月12日の日記に言及したように、
日本の仏教の中で浄土真宗と日蓮宗は祖師信仰が強く、井上章一氏によれば、浄土真宗(東)は近代化の中で意図的にキリスト教に似せてきた可能性がある。また、浄土真宗と日蓮宗は他の宗派に比べると非妥協的で排他的と言われるが、このこともキリスト教と似ている。さらに、日蓮宗は江戸の初期からキリスト教に似ていた。大村藩がキリスト教弾圧により改宗した時も日蓮宗となった。
というように仏教のすべての宗派をひっくるめて「多神教」とするのは問題がありそうだ。

 次回に続く。