じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 大相撲三月場所(春場所)6日目、ウクライナ出身の獅子と安青錦が幕内で初めて対戦した。こちらによれば、大相撲ではこれまでに16カ国・地域の計76人の関取が誕生しており、幕内で初めて同じ国同士の力士が対戦したのは平成3年春場所、米国出身の大関小錦と小結曙だった。以来、モンゴル、ロシア、ジョージア、ブルガリア同士の対戦があり、今回は6カ国目になるという。

 ついでながら、6日目(3月14日)終了時点での私の優勝予想は以下の通り。
  1. 大の里 40%
  2. 豊昇龍 30%
  3. 高安 20%
  4. 尊富士 5%
  5. 阿炎、若元春、阿武剋 【合計で】5%

2025年03月15日(土)




【連載】最近視聴したYouTube動画(23)岡田斗司夫さんの動画をもとに宗教について考察する(22)神道(2)素朴な疑問4つ

 昨日に続いて、宗教についての考察。岡田さんの動画からは離れるが、本日はその最終回として、神道についての素朴な疑問と、ウィキペディアなどで調べた限りの回答をまとめておく。私の疑問は以下の通り。
  1. 神道にはどのような宗派があるか?
  2. 神道は死後の世界をどう考えているか?
  3. 神道で一番偉い神様は?
  4. 神主になるにはどうすればいいか?


 まず、1.についてはCopilotに尋ねたところ以下のような回答をいただいた【要約・改変あり】。
神道には、複数の宗派があり、それぞれに独自の特徴や伝統があります。神道は古代日本の伝統的な宗教であり、明確な「宗派」というよりも、地域や家族、時代ごとにさまざまな慣習や信仰が発展してきました。しかし、明治時代には、政府が国家神道を形成し、それとは区別される宗派が生まれました。以下は主な神道の宗派です:
  1. **国家神道**:明治時代に設立され、日本の皇室や国家と結びつけられた神道。戦後に解体され、現在は独立した形で神道が存在しています。
  2. **教派神道**:明治時代に政府が国家神道に属さない宗教団体として認めた神道宗派。これには以下のようなグループが含まれます:
    - **黒住教**:黒住宗忠によって創始され、自然との調和や感謝を重視します。
    - **天理教**:天理王命(かみ)を中心にした信仰で、人間の喜びと調和を目指します。
    - **金光教**:金光大神への信仰を中心に、心の浄化と人々の救いを重視します。
    - **扶桑教**や**出雲大社教**なども含まれます。
  3. **地域信仰**:多くの地域にはその土地独自の神社と伝統的な祭りがあり、特定の神や自然現象への信仰が続けられています。

これらの他にも、現代の神道は多様な形で受け継がれており、個々の神社や信仰者が独自の信仰スタイルを持つこともあります。


 神道の元締めというと神社本庁が思い浮かぶが、神社本庁との被包括関係に属さない神社というのも意外なほどに多い。リンク先によれば、

靖国神社・富岡八幡宮・武蔵御嶽神社・鎌倉宮・鶴岡八幡宮・日光東照宮・気多大社・伏見稲荷大社・梅宮大社・梨木神社・建勲神社・車折神社・出雲大神宮・石切剣箭神社・日前神宮・國懸神宮・淡嶋神社・草戸稲荷神社・金刀比羅宮

などがある。また明治神宮は2004年に神社本庁と被包括関係を解消し、別表神社から離脱したが、2010年8月23日に再び神社本庁と被包括関係になった。
上掲に挙げられている出雲大神宮については、ウィキペディアでは以下のように説明されていた。

出雲大社が神社本庁(神社神道)に所属するのに対し、出雲大社教は神社本庁(神社神道)には所属していない。法的に言うと、宗教法人出雲大社が宗教法人神社本庁(神社神道)被包括宗教法人であるのに対し、宗教法人出雲大社教は宗教法人神社本庁の被包括宗教法人ではなく、教派神道に属する単立宗教法人となっている。

 なお12月に参拝したことのある金刀比羅宮は蔑ろにされた事を理由として2020年6月に離脱している。その理由はこちらに記されている。このほか、鶴岡八幡宮も理由は明確にしていないものの、2024年3月に離脱を神社本庁に通知しているという。




 次に2.の「神道は死後の世界をどう考えているか? 」についてのCopilotに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた【要約・改変あり】。
  • 神道は基本的に地獄、輪廻転生、極楽浄土といった概念を明確には持っていません。これらの概念は、主に仏教の教えから来ています。
  • 神道では、死後の世界について明確な教義はありませんが、一般的な考え方として以下のようなものがあります:
    • 霊界: 人が死んだ後、霊(たま)は霊界に行くとされています。霊界は、亡くなった人々の霊が集まる場所であり、そこでは先祖の霊が共に過ごすと考えられています。
    • 祖霊崇拝: 神道では、死後も祖先の霊が家族や子孫を見守り、助けてくれると信じられています。家族は定期的にお墓参りや祭祀を行い、祖先の霊に感謝と敬意を表します。
    • 穢れと清め: 死は「穢れ」とされることが多く、死後の魂は一定の期間を経て清められると考えられています。これは、遺族が死後の儀式や祈りを行うことで、霊が穢れを取り除かれ、清らかな状態になることを意味します。



 3.の「神道で一番偉い神様は?」についてのCopilotの回答は以下の通りであった【要約・改変あり】。
神道において最も重要な神様の一人として知られるのは、天照大神(あまてらすおおみかみ)です。天照大神は太陽神であり、神道の最高神とされることが多いです。
天照大神は日本神話において、イザナギとイザナミの子供として生まれ、天上の高天原を治める神とされています。また、彼女は日本の皇室の祖神とされ、皇室の紋章である菊花紋章や神鏡(八咫鏡)に象徴されています。

 天照大神については、伊勢神宮、天岩戸など、この私でもある程度のことは存じ上げているが、配偶者が弟のスサノオであったという説は今回初めて知った。ま「誓約が両神の結婚を表しているという解釈」なので、人間の近親相姦には該当しないのかもしれない。

 なお、上掲のCopilotの回答に関連して、

天照大神がいちばん重要であるという考えは一神教ではありませんか?

と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
面白い視点ですね。神道は多神教であり、多くの神々が存在し、それぞれが異なる役割を持っています。天照大神はその中で特に重要な神様の一人とされていますが、一神教のように唯一の絶対神を信仰するわけではありません。
神道においては、様々な神々が協力し合いながら世界を維持していると考えられています。天照大神は重要な神様の一人ですが、それ以外にも多くの神々が存在し、それぞれが異なる祭りや儀式で崇拝されています。つまり、神道の信仰体系は多神教的であり、複数の神々を尊重し、崇拝する文化が根付いています。
 このほか、ウィキペディアには、以下のような記述があった。
明治13年に東京都日比谷の神道事務局に設けられた神宮遥拝所において、神造化三神(天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神)および天照大神の四柱を祀ると決定されたことに対して、出雲派は大国主神も祀るべきだと主張し、伊勢派との間で大きな論争になったが、伊勢派が明治天皇の支持を得たこともあって、出雲派は敗北し、大国主神は祀られないことになった(明治13年の祭神論争)。
 上掲にある天之御中主神はウィキペディアでは「日本神話における創造神のことであり、神話時代の系譜の中で最初に現れる神で、天地開闢の章に登場する。」、「『古事記』では冒頭の記述で、天地開闢の時に最初に現れた神であるとされている。」というようにきわめて重要な神であるように思われるが、まことに失礼ながら、私はそのような神様がおられるとは知らなかった。加齢により記憶力がますます衰えているなか、読み方を覚えられる自信は全く無い。復古神道では天之御中主神が最高位の究極神とされたようであるが、現在、祀られている神社は少ないようだ。




 最後の「神主になるにはどうすればいいか?」についてはCopilotから以下のような回答をいただいた。
神主になるためには、いくつかのステップと要件があります。以下にその一般的な手順を示します:
  • 教育と資格:
    多くの神主は、神道学や宗教学を専攻する大学や専門学校で学びます。特に、神道の研究で有名な國學院大學(こくがくいんだいがく)や皇學館大学(こうがっかんだいがく)などで学ぶことが一般的です。
    大学で学んだ後、日本全国の神社本庁などで実施される神職養成課程を受講し、必要な資格を取得します。
  • 実務経験:
    神職の資格を取得した後、神社での実務経験を積むことが大切です。地元の神社や希望する神社で見習いとして働きながら、実際の神事や祭祀の進行方法を学びます。
  • 正式な任命:
    実務経験を積んだ後、神社本庁や各地の神社の推薦を受けて正式に神職として任命されます。
  • 継続的な学び:
    神主としての職務を続けながらも、常に神道や祭祀の知識を深めるための学びが重要です。新しい儀式や行事の準備を学び続けることが期待されます。
神主になるための道のりは、神道への深い理解と献身が求められますが、日本文化や伝統を守るために非常に重要な役割です。あなたが神主を目指しているのであれば、心から応援しています!
 このほかウィキペディアに詳細な解説があるほか、YouTubeでも、

神主になるための試験問題! 超難問!?

という動画があった。試験問題はかなりの難問であるが、指定参考書を見て答えてもいい試験もあり、また出題範囲が決まっているので模範解答を丸暗記しておけば比較的簡単に合格できるかもしれない。
 なお試験問題の中には、
  • 日本宗教史(指定参考書 自筆ノート披見可):死霊の祖神化過程について記せ。
  • 心理学(指定参考書披見可):集団行動におけるリーダーシップの役割について述べよ。
といった科目もあるという。なぜ社会心理学の問題があるかのかは不明だが、『明階』の試験では20科目にも及ぶというから、単に神社としての祭祀を執り行うばかりではく、氏子・周辺住民の相談にのったり、神社の運営を安定して行うための能力まで要求されているようにも思われた。
 もう少し一般向けのものとしては神社検定がある。

 今回で岡田斗司夫さんのYouTube動画をネタとした連載は終了。次回は、YouTubeでいくつか配信されている年金インタビューについて取り上げる予定。