じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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7月16日とその翌日に記したように、半田山植物園では屋外のアオノリュウゼツランに加えて、温室内の別種のリュウゼツランも花茎を伸ばした株がある【写真左】。 この温室内のリュウゼツランの品種名が「さんずい」に「芸」という漢字が使われていて【写真右上】読み方も意味も分からなかったので入口の受付で追加の説明板を出していただくようお願いしたところ、翌日には写真右下のような新しい説明板に差し替えられていた。さすが対応が速い。 元の「さんずい」に「芸」の漢字は「薄い」という意味で「ウスバリュウゼツラン」と読むとのこと。葉姿からこちらの『フイリウスバリュウゼツラン(斑入薄羽竜舌蘭)』と一致することが分かった。 なお、リュウゼツランの花は数十年から100年に一度開花すると言われているが、生育環境が良ければ10〜15年で開花することもあるという。 |
【連載】あしたが変わるトリセツショー「新・瞑想」(2)マインドフルネス/うつと不安の違い 昨日に続いて、2024年7月11日に初回放送された、 ●#72 さらば!イライラ不安「新・瞑想」のトリセツ についてメモと感想。 昨日の最後のところで、AI(ChatGPT)は、瞑想の達人たちの共通の見解を以下のようにまとめていた。 ●思考や感情に執着せず、今この瞬間にただ気づき、心の本来の静けさへとしなやかに戻っていくプロセス いっぽう放送のほうでは、瞑想と脳の関係を研究している熊野宏昭さん(早稲田大学)が登場された。ご自身も20年近く瞑想を続けている瞑想研究の第一人者として紹介されていた。熊野さんの御研究や御著書についてはこのWeb日記でも何度か取り上げさせていただいたことがある。ご自身の自己紹介ページから略歴等を抜粋させていただくと以下のようになる【要約・改変あり】。。
放送で紹介された研究では、まず一般の人の雑念の脳波のデータ、さらに瞑想経験が長い人の脳波が集められ比較された。その結果、瞑想経験が長い人でも一般人と同程度に雑念が浮かんでいることが確認された。 しかし、雑念にハッと気づいてから集中に戻すまでの時間は瞑想経験が長いほど短くなることが分かった。【放送画面によると、瞑想経験時間の長さの順位と復帰時間平均値の順位のあいだの順位相関係数が有意であることが確認された。】 つまり、瞑想経験が長い人ほど、雑念から素早く現実に戻れるということになる。前回引用した4人の達人の言葉の中にも「竹のようにしなやかに戻る」、「我に返ってくる」、「泡が消えて水に戻る」というように「戻る」という意味が含まれていた。以上をふまえて放送では、瞑想の極意を以下のように定式化した。 ●雑念に気づき目の前のことに意識を戻す この「新・瞑想法」がまさに『マインドフルネス』であり、「仏教の瞑想法をもとに誰でも取り組めるプログラムとして科学的に開発されたもの」ということになる。 ここまでのところで生じる疑問は、なぜ「雑念に気づき意識を戻す」のがいいのか?という点にある。これについての解説は以下の通り【要約・改変あり】。
なお、以上は、さまざまな不安の原因は雑念から派生しているという前提に立っている。上掲では、妄想のような雑念で頭がいっぱいになる状態が長く続くと、うつや不眠の原因にもなると指摘されていたが、うつ状態というのは必ずしも妄想がいっぱいになった状態ではなく、何もしたくないほどに気分が落ち込んだ状態のことを言う。念のためChatGPTに、うつと不安の違いについて説明してもらったところ以下のような回答をいただいた。 うつ(鬱)と不安は、どちらも心の不調を表す言葉ですが、**症状・感情・体験の質が異なる**点がいくつかあります。以下に主な違いをわかりやすく整理します。
医学の専門的なことについては全く分からないが、以上の特徴を比較すると、瞑想が有効となるのは不安障害、いっぽう「うつ」はそもそも雑念が生じなくてもその状態が続くことからみて、瞑想では改善できない部分が多いように思われる。 じっさい、うつでは例えば呼吸に注意を集中するといってもそのような行為さえ無意味に感じるだろうし、派生すると悪循環をもたらすような雑念は何も浮かんで来ないかもしれない【「何も楽しくない」とか「興味や意欲の喪失」というのは状態であって当事者の雑念ではない】。 ではどうすればいいのか? ということになるが、私のような者がここで何かを書くと、それが間違っていたり誤解されたりした時にとんでもないことになりかねないので、ここでは何も記さないことにさせていただく。 不定期ながら次回に続く。 |