じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ロベリア。すがすがしい色の花がもっこりと咲く。初夏の花として欠かせないばかりか、秋に種を蒔いて冬越しさせ、大事に育てている人も居る。


5月20日(木)

【思ったこと】
990520(木)[日記]Web日記取材に特ダネは無い(前編)一言で言っての「Web日記」とは??


 少し前に、某筋からこの日記あるいは日記執筆についての私の姿勢について取材があった。「日記執筆開始二周年アンケート結果報告」、「素朴な疑問」など連載している最中でもあったが、いつまでもぷろくらする(先延ばしにする)わけにもいかないので、このあたりで2回に分けて私なりの考えを述べてみたいと思う。

 ところで、この種の取材に対しては、私は極力、個別的ではなく日記上でお答えすることに決めている。昨年7月8日の日記に記したように、一塊のWeb日記書きとして私は
...質問に答える暇があったら日記執筆のほうの時間を優先させて、2倍、3倍の長さの日記を書くものだ。
 だいいち、取材に答えたってその新聞の記事の一部にしかならないじゃないか。自分の発言だからといって、新聞に掲載されたものをヘタに転載したら著作権侵害で訴えられてしまうかもしれない。
という偏屈な考えを貫いている。Web日記書きは、Web日記を通じて自分の考えを発表する。個別に取材した結果を記事に載せてもらうのではなく、「長谷川は○月○日のWeb日記で、〜と記していた」と引用する形で紹介してもらうのが本筋。要するに、日記取材に特ダネは無いということだ。いずれにせよ新聞社等から取材を受けた日記書きは、これで日記ネタが増えたとばかりにそのことをさっそく自分の日記で公表する(←すでに公表されている方もおられますな)。結果的に取材対象や内容が筒抜けになってしまうのがWeb日記取材の面白いところでもある。

 さて、今回の取材で受けた質問の大部分はすでに私の日記に回答にあたる内容が書かれてあったので、「○○については過去日記をご覧ください」という形で答えさせてもらった。昨年7月の別の新聞社からの取材の時などは
日記をいつ頃から書いていますか。書き始めたきっかけも教えて下さい。
という質問までされたことがあったけれど、日記書きに取材するんだったらその人の日記をある程度読んでから取材すべきではないかな。手抜きというか省力取材は許さないぞ!(あっ、これは今回の取材のことではありません。念のため)。

 さて、ひじょーに前置きが長くなったけれど、今回いただいた質問の中に
一言で言って長谷川さんにとっての「Web日記」とはなんでしょうか?
というのがあった。しかし、これに回答することは難しい。だいたい、何かの現象や行動を一言で片づけるというのは大きな誤解を招くもとである。なぜなら、言葉というのは客観的には同じ文字で表され辞書的な意味は統一されているけれど、現実の用法や受け止め方は個人個人によってさまざまに異なるからだ。性格因子とか説明変数の部類もそうだけれども、それを抽出する過程が如何に精密なものであったとしても、それらに俗っぽいラベルをつけるとラベルのほうが一人歩きして主観を交えた身勝手な解釈に利用される恐れがある。このほか、個人の中でも、日記執筆の姿勢を固定化したり枠をはめたりする恐れも出てくる。

 というわけで、このご質問に答える代わりに、私自身にとって日記を書くことがどういう意味を持っているか、以下に簡潔にまとめさせていただく。
  • 毎日同じ時間に執筆することによって生活が規則的になる。
  • 漠然としたアイデアを整理整頓し記録することで論文執筆などに役立てることができる。
  • 自分の考えをネット上で公開することにより、足りない部分や誤解している部分について指摘を受けることができる。
  • 一昨日の日記のような形で疑問をネットを提出することにより、貴重な情報を寄せていただくことができる。
  • 他の人の日記を拝見することで多様な物の見方や価値観にふれることができる。少々大げさに言えば、
    この社会は異質で多様な価値観を持つ人々の集まりだという前提に立ち、さまざまな物の見方や価値観にふれ、お互いを認め合い尊重しあう場
    としての意義を認めることができる。
 最後に「Web日記=私生活暴露」と決めつけるのは間違っていると思う。もともと辞書にも「日記は私生活を記録するもの」というような限定は書かれていない。「本来の日記」などというのもあり得ない。
「Web日記」というのは、毎日もしくは数日に一回程度更新(正確にはエントリー)されるホームページ以外の何物でも無い。
というのがWeb日記に対する私の一般的な考え。
【ちょっと思ったこと】
【新しく知ったこと】
【生活記録】
  •  午後、文法経三学部構内で環境整備作業。定削で用務員がゼロになったため、構内敷地は雑草が茂り見苦しくなっていた。50周年記念事業を前に、教職員・学生が一体となって草取りやゴミ回収をしようという呼びかけだ。

     私は授業があったため、13時〜14時と16時〜17時の2回に分けて参加。ゼミの学生にも呼びかけたが、参加したのは11名中2名だけだった。
【5LDKKG作業】
昼に水撒き。トマトに絡みつく奇怪な寄生植物の芽がますます伸びていた。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】