じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] センニチコウ。私が子どもの頃からある花だが、いろいろな品種があるようだ。写真は比較的高性のもの。手前の白い花は百日草の一種で、花屋では「ジニア」などという名前で売られている。




7月28日(金)

【思ったこと】
_00728(金)[一般]反町隆史が出題したという帽子問題/相手の反応から正答を推理する問題

[Image]  7月25日の日記で、俳優の反町隆史さんがキリマンジャロに登山した話題をとりあげたが、あの番組の中では、なぜかクイズがクイズが1問出題されていた。登山途中、山小屋で反町さんがスタッフに出題したというもの。記憶は定かではないが、内容はだいたい次のようなものであった。
黒と白の帽子が2つずつある。ある刑務所で、4人の囚人にこれらの帽子をかぶせた。どの囚人も自分がかぶっている帽子の色を見ることはできない。囚人Aは独房に入れられている。囚人B〜Cは階段に立たされていて前方の囚人(たち)の帽子の色だけを見ることができる。右図のようなかぶせ方をしたとき、自分の帽子の色を言い当てることのできる囚人はA〜Dのうち誰か?
[Image]  この問題の正解はCである。CはBの帽子が白であることを知っているので、帽子が白黒それぞれ2個ずつしかないことから、右図か、もしくは下左図のいずれかの可能性しかあり得ないと推理することができる。しかし、下左図のようなケースであれば、後ろに立っているDが直ちに自分の帽子は黒だと答えるはず。Dが答えられないのは右図のケースしかありえないので、Cは自分が黒だと解答できるというものだった。

 これに似たクイズは、この日記を始めた頃(97年7月23日〜24日)にもいちど取り上げたことがあった。それは
次のような帽子問題において、王子の1人が“自分は金色の帽子をかぶっている”と断言できるためには、どのような心理学的前提が必要か?

 ある国には3人の王子がいました。あるとき、王様が“ここに金色の帽子が3つ、銀色の帽子が2つある。このうちのどれかを、お前たちにかぶせよう。自分の帽子の色を見ることはできないが、他の2人の帽子の色を見ることはできる。自分にかぶせられた帽子の色が最初にわかった者に王位を譲ることにしよう。”と言った。
 王様は、3人の王子にいずれも金色の帽子をかぶせた。すると、しばらくして、1人の王子が自分の帽子は金色であると言った。
というもの。こちらは、「相手が答えられない」というレベルが2段階に設定されているが、今回の「反町問題」と同様、
  • XかYかという2通りの可能性しかない。
  • もしXであるならば、誰かが解答をするはず。解答が無かったことから、Yしかありえない
という推理を求めている点で共通している点が面白い。

 この種の問題は他にもいろいろ作れるようだ。例えば、上記の「反町問題」を拡張して、6人の囚人に白黒3つずつの帽子をかぶせるという問題も可能であろう。王子に帽子をかぶせる問題のほうも、条件を揃えれば4人以上に拡張することができる。

 やや違ったクイズとしてこんなものもできるのではないだろうか。
100人の囚人を前に看守が次のように言った。「7月28日は私の誕生日だ。私の誕生日にいちばん近い日に生まれたと思う者は手をあげよ。正解であれば直ちに釈放する。但し、調査の結果、もっと近い者が居た時は死刑に処する」。
このクイズでは、もし、看守と同じ7月28日に生まれた囚人が居れば直ちに手を挙げるはずだ。その囚人は絶対に死刑にならないからである。問題は誕生日が7月27日あるいは29日である囚人の場合だ。「どの囚人も言葉をちゃんと理解でき、勿体ぶらず速やかに解答する」という前提のもとでは、周りの反応をみた上で手を挙げても死刑にはならないはずだ。誕生日が2日違い、3日違いとなってくると次第にリスクが増大することは言うまでもない。
【ちょっと思ったこと】

さそり座デルタ星その後

 7/28の夜は比較的よく晴れたので、昨日の日記でとりあげたさそり座デルタ星の増光の具合を確認することができた。問題のデルタ星は、さそり座の毒針にあたる1.63等星、その付け根の1.86等星、あるいは射手座の2.05星(南斗六星の左から3番目の星)と同じ程度に光っているように見えたが、思い込みも入っているかもしれない。星の明るさを肉眼で比較するのはなかなか難しいということを改めて実感した。
【今日の畑仕事】

 ミニトマト、キュウリ、長ネギを収穫。蔓が枯れたので今年のキュウリの収穫はこれでおしまい。サツマイモの刺し芽。
【スクラップブック】