じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] ヒヤシンス。毎年この季節に掲載しているが、ここにある花は、昨年またはそれ以前に水栽培や鉢植えで育てた球根を露地植えしたもの。花は小さいが、春を忘れずにしっかりと芽を出している。


2月26日(日)

【ちょっと思ったこと】

降雨量が増えてきた

 2月25日夜から26日昼にかけて、岡山では17.0ミリの雨を記録した(高知では72時間積算でなんと181.0ミリという大雨を記録している)。これで2月の総雨量は63.0ミリとなり、平年値45.8ミリを上回った。ちなみに今年の1月の総雨量は36.5ミリであり、こちらも平年値32.8ミリよりちょっと多い。

 もっとも雨の多い傾向がずっと続いていたわけではない。1月13日付けの楽天日記に書いたように、岡山では12月の降水量合計はわずか6.5ミリ、1月は21日までずっと0ミリの状態が続いていた。いまやっとマイナス分を取り戻しているところとも言えるが、雨の多い時期とゼンゼン降らない時期の変動が大きいといろいろと影響を及ぼしそうだ。

【思ったこと】
_60226(日)[一般]努力のプロセスが肯定的に紹介されない限りは五輪選手は育たない

 いつものように5時半頃に起きたら、ちょうどトリノ冬季五輪の閉会式をやっていた。日本選手団は、海外開催では過去最多の112人の選手を派遣したものの、メダルは荒川静香選手の金メダル1つに終わり、荒川選手の活躍を称える一方、選手派遣の選考基準や養成のあり方についていろいろと批判が出されている模様である。

 もっとも、いくらメダル争いといっても、メダルの数に比例して感動がふくらむというものでもなかろう。個人的には、今回の五輪では、荒川選手のほか、アメリカ代表として7位の成績を残した井上玲奈選手ペアの活躍も大きな感動を与えてくれた。荒川選手には敗れたが、ロシアのスルツカヤ選手にもまた、彼女自身の感動的なストーリーがある。荒川選手、井上選手、スルツカヤ選手それぞれの努力のプロセスを紹介するだけでも、多くの子どもたちに夢と希望を与えてくれることになるのではないかと思う。

 そのいっぽう、五輪代表の候補には挙がったが結果的に出場できないままに引退した人たち、さらには、将来を有望視されていたものの結局一度も檜舞台に登場できずに終わってしまった人たちがどういう人生を歩んでいるのかということも重要だ。

 スポーツというとどうしても勝ち組のサクセスストーリーだけに注目が集まってしまうが、1人の勝ち組を生むために、もし、999人の負け組が悲惨な人生を送るだけになってしまうなら、スポーツなど存在しないほうがよい。それではあまりにもリスクが多すぎる。自分自身の挑戦ならまだしも、自分の子どもに幼い時からイチかバチの挑戦をさせるような親はそんなに出てこないだろう。しかし実際には「負け組」と言われても、勝ち組に匹敵するような肯定的なストーリーがあるはず。それらが紹介されれば、親も安心して子どもたちを挑戦させることができる。

 いったん金メダルを獲得した選手がその後どういう人生を歩むのか、また、あと一歩でメダルを逃した選手がそれぞれどういう道を進むのかも関心が持たれるところである。一般に、金メダルを取った選手やそのファンの口からは「4年後の連覇を目ざす」、あと一歩だった選手やそのファンからは「4年後の挑戦を目ざす」という声が聞かれるが、人生、いつまでも右上がりに成果が出せるものではない。やはり引き際というのも大切となる。大相撲の歴代の横綱・大関、プロ野球の一流選手、あるいはマラソンのトップランナーなどを見ていても、引き際というのはなかなか難しいものだと思う。