じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡大・農場の直売所で、トウモロコシ(スイートコーン)の初物が売られていた。散歩道からいつも眺めているので、自分で育てて収穫したかのような親しみがわく。味も格別。
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【思ったこと】 _60626(月)[一般]6時45分までサッカー中継を延長したNHKに公共性を標榜する資格はない 最近は5時過ぎに起床、5時半頃までNHKの「おはよう日本」を視てから散歩に出かけ、6時頃に戻って7時台のNHK「おはよう日本」あるいは「モーサテ」の一部を視ながら朝食という日課が続いているが、27日の朝のNHK総合は、W杯スイス vs ウクライナ戦の中継をしており、0-0のまま延長戦になったこともあって、なんと6時45分までその放送が続けられた。 6月24日の日記にも書いたが、日本チームが出場する試合に限っては、日本国民こぞって応援しましょうという意味で、優先的に試合中継をすることにもそれなりの公共性があるとは思う。しかしすでに日本が敗退した時点で、国内外の重要な出来事を報道する使命を怠り、他国どうしのサッカー中継を延長放送することにどういう公共的価値があるのか、それでどうして受信料を払えと言えるのか、私には全く理解できない。 ちなみに、27日の6時29分更新時のNHKオンラインの最新ニュース項目は
こういうことを書くと、昨日の日記で私が褒めた、「火と氷の王国 カムチャツカ火山群」はどこが公共的なのか、という反論が出てくるかもしれない。その方はおそらく けっきょく、多様な価値観が混在する現在においては、いろんなニーズに応えるのが「公共的」。自然遺産に興味がある人にも、サッカーファンにも、平等に番組を提供する必要があり、たまたま延長戦で定時番組の開始が遅れたとしても公共性を著しく損ねたことにはならない。というようなことを主張されるのではないかと思う。 しかし、私は、多様な趣味、嗜好、関心、興味などに平等に応えることが公共的だとは全く思っていない。私が言いたいのは、 ●民放でも放送できることは、わざわざ受信料をとってまでNHKが放送する必要はない という一点だけである。何度も書いているように、私は阪神タイガースのファンだが、NHKで阪神戦を中継することには断固として反対だ。プロ野球中継だったら、民放でいくらでもできる。今回のウクライナvsスイス戦も全く同様である。 もっとも、同じスポーツ中継の中でも大相撲中継に関しては、多少異なる見方を持っている。私が子どもの頃は複数の民放が大相撲中継をやっていた時代があった。その頃のような大相撲人気があるならNHKで取り上げる必要は無いのだが、残念ながら、いまの大相撲では、民放が肩代わりできるほどの視聴率は期待できない(←モンゴル国内ならともかく)。となると、国技でもあり、伝統芸能の要素もある大相撲は、やはり、採算を度外視して中継していく必要があるように思う。 では、カムチャツカ火山群などの世界自然遺産、あるいは同じ6月25日に放送された黄金のアルキン〜中国・天上の大秘境を行く〜などの自然・環境関連番組はNHKで取り上げるべき内容なのか。 これは民放やスポンサーの姿勢しだいかと思う。たまに視る限りの番組内容に限って言えば、民放の「秘境モノ」というのは
私の偏見かも知れないが、民放の海外取材番組というのは、大げさなタイトルとヤラセ満載で(私を含む一部視聴者から)批判のあった川口浩探検隊の自粛バージョン程度のものが大半であって、「秘境」に暮らす人々の素朴な営みやや大自然のありのままの姿を伝えるものはきわめて少ないように見受けられる。そういう中では、民放に代わってこれらの貴重な情報を正確に伝えることは、NHKの使命の一部になると思っている。 |