じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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岡山大学構内のお花見(16)トベラの白い花

 ウィキペディアの当該項目にあるように、トベラは、東北地方南部以南、韓国、台湾、中国南部までの海岸に自生している。GW期間中に訪れた海の中道海浜公園でも、海岸近くのサイクリングロード沿いで、たくさんの白い花を咲かせているのを見た。

 大学構内にあるトベラはもともと植樹されたものと思われるが、種から繁殖した子株も各所に見られる。常緑樹なので緑化用の樹木として適している反面、あまり茂りすぎると風通しを悪くし、景観を損ねる場合もある。時計塔の前にある丸はげの樹も、強剪定されたトベラである。

 2006年5月24日や、2007年5月15日の日記の写真にあるように、トベラの花には数十羽のアオスジアゲハが集まってくる。その時にも書いたが、これは、羽化前に暮らしていたクスノキがすぐ近くにあるためと思われる。

 今年はまた、数日前から、10羽以上のツバメがトベラの花の近辺を乱舞する光景が見られる。トベラに集まってくる小昆虫を狙っているものと思われるが、アオスジアゲハまで捕まえるわけではなさそうだ。



5月14日(水)

【ちょっと思ったこと】

アツミゲシ

 5月14日のNHKオンラインニュース(期間限定)によれば、今月下旬から茨城県下妻市で開かれる予定の花のイベント会場に、法律で栽培が禁止されているけしの花「アツミゲシ」の花が数十万本咲いているのが12日に見つかったという。下妻市では、13日からけしの花を抜き取り、13トン余りを焼却処分した。

 アツミゲシは、岡山市内の空き地でも時たま見つかることがあり(2005年5月13日の日記参照)、また、昨年5月8日の楽天版の写真にもあるように、フラワーパークの大規模花壇でも他の花に混じって咲いていることがある。かなりの地域ですでに野生化してしまっているのではないだろうか。

 この植物を根絶することは難しく、大規模な繁殖を防ぐとともに、麻薬成分に指定されたアルカロイドを抽出するといった違法行為のほうを厳しく取り締まることが肝要ではないかと思われる。




裁判員「参加したくない」77%

 5月13日のNHKオンラインニュースによれば、NHKは今月9日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に裁判員制度について世論調査を行った。61%に当たる1084人から得た回答によれば、
  • 来年5月から始まる裁判員制度について必要かどうか:「大いに必要だ」が8%/「ある程度必要だ」が34%/「あまり必要ない」が30%/「まったく必要ない」が20%
  • 裁判員として裁判に参加したいかどうか:「ぜひ参加したい」が4%/「できれば参加したい」が14%/「あまり参加したくない」が42%/「絶対参加したくない」が35%
 この制度の導入については、私自身も疑問を持っている。導入を推進してきた主体が議論に長けた人たちばかりであったということもあり、強硬な導入反対論は出にくい状況にあったような気もする。とにかく、国民の間でかねてより導入の強い要望があったわけではなく、また、国会レベルではともかく、国民一人一人のレベルで十分に合意が形成された上で決定されたという性質のものでもなかったように思っている。

 裁判員になりたいという人が立候補し、所定の要件を満たしている人の中から無作為に選ぶというなら大いに賛成だが、この制度、どうやら、きっちりとした理由が無いと、辞退できない模様である。要するに徴兵制と同じようなものか。ま、外国から侵略があった場合には徴兵もやむなしとは思うが、さて、それと同じレベルで国民全員を裁判員に駆り出す必然性がどこにあるのだろうか。

 この制度が始まった場合にいちばん危惧されるのは、裁判員になった人が、審理の中で、遺体の解剖写真や凶器、残酷な犯行場面の再現などを見せられ、それがもとで、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になる可能性がきわめて高いことである。最高裁は、殺人事件などの審理で精神的ショックを受けた裁判員を対象に、24時間態勢の無料電話相談窓口や心理カウンセラーによる面談を受けられる「心のケア・プログラム」を設ける方針を決めたというが(産経ニュース、2008.5.12 08:24発信)、いくら電話相談やカウンセラーが応対したからといってそれで治るというものではなかろう。