じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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「岡山富士」からの日の出、始まる。
春分の日にむけて、日の出の方位が南東から真東に移動しているところであるが、2月23日の朝には、富士山を平べったくした形の山の右端から日が昇るようになった(6時46分撮影)。日の出の位置はさらに左側にずれてくるため、この山の影となり、今後しばらくは実質的な日の出時刻がその分、逆に遅くなる可能性もある。 なお、「岡山富士」については、2010年10月7日の日記に記載があり、「芥子山(けしごやま)」」ではないかと推測している。 |
【思ったこと】 _b0222(火)サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウム(8)持続可能な都市発展の社会経済的側面(1) 第一部ではもうお一人、諸富徹・京都大学大学院経済学研究科教授による、 ● 「持続可能な都市発展の社会経済的側面」 という講演があった。(講演資料はこちらに公開されている。) 2月13日の日記で言及したように、京大では、 地球だけの閉じた経済圏では安定的な成長が難しい。人類には地球温暖化、環境、食料、資源といった問題が待ち構え、持続可能性(サステイナビリティ)を目指すと言っても成立しないのは明らかであり、世界はサバイバビリティ(生きる残る力)を問われる時代に入った。ということを唱える総長がおられるという情報があったが、諸富氏はサバイバル学ではなく、あくまでサステイナビリティ学のお立場に与しておられるようであった。 講演ではまず、「持続可能な発展」の定義が紹介された。公開資料から引用すると以下のようになる(原典は、「環境と開発に関する世界委員会(通称ブルントラント委員会)」による報告書「我々の共通の未来」(1987)における定義)。 将来世代が自らの必要性を満たす能力を損なうことなく、現在世代の必要性を満たす。 続いて、経済学の立場からの解説があり、フライブルク市の環境政策やオバマ政権の「グリーン・ニューディール」が紹介された。ドイツの場合、固定価格買い取り制度導入で再生可能エネルギーが飛躍的に拡大し、風力発電、太陽光発電、集光器発電のコストが低下した。 そう言えば、民主党政権発足時には、鳩山前首相から大胆な環境政策の提言があったように記憶しているが、殆ど頓挫してしまった。その後はもっぱら、場当たり的な対応に終始しているとの印象を否めない。野党側も、もっぱら現政権の欠点をあげつらったり、閣僚の失言の揚げ足取り的批判をするばかりで、長期的視点に立った代替案を積極的に提起しきれていないように思える。リビアに比べれば遙かに平和であるが、少なくとも、国レベルで見る限り、「持続可能な発展」をめざす方向には向かっておらず、閉塞感が漂うこの頃である。 次回に続く。 |