じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2011年版・岡山大学構内のキノコ(3)
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【思ったこと】 _b0624(金)2011年版・高齢者の心と行動(24) 困難な状況をすべて先延ばしし、何もしないでゴロゴロするだけの退屈な生活を避ける方法(4)「形式上の阻止の随伴性」がもたらす弱化と、それを支える実質的な随伴性(1) 6月23日の日記の続き。 昨日の日記では、「形式上の阻止の随伴性と、それを支える実質的な随伴性」のうち、強化をもたらす随伴性について述べた。本日は、弱化をもたらす阻止の随伴性を取り上げることにしたい。 阻止の随伴性のうち弱化をもたらすのは、「好子出現阻止の随伴性」と「嫌子消失阻止の随伴性」の2タイプである。 「好子出現阻止の随伴性」の例としては、
まず、1.は、もぎ取るという行動が弱化されると見なすこともできるが、果樹の栽培の一連の作業手順の中で、「実がこのくらい熟してから収穫する」というルールに基づいて行動しているとも考えられる。であるならば、これは単純に「熟している実(あるいは、開花からの経過日数)」という弁別刺激に基づいて「収穫する」という行動が強化されているだけのことであって、ことさらに「青い実を採ってしまう行動が弱化されている」というパーツを組み込まなくても十分に説明ができる。 2.の「騒いだら、おやつ没収」というのも、子どものしつけとして活用するのであれば、まずは、騒いでいる時に「止めなさい。これ以上騒ぐとおやつが貰えませんよ」と叱りつけるはずである。その時点で、騒ぐという行動は「叱られる」という習得性嫌子の随伴で十分に弱化されているはずだ。 3.の「批判的発言」も、実際には、そういう発言をしたときに、「逆らってばかりいたら昇進させてやらないぞ」といった上司のつぶやき、あるいは同僚からの助言などによって弱化されるはずである。そういった直後の弱化が無ければ、批判的言動は簡単には収まらない。 次回は、嫌子消失阻止の弱化について述べる。 |