じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
§§ |
2012年版・岡山大学構内でお花見(33)ヒルザキツキミソウ 大学構内各所に咲いているヒルザキツキミソウ。写真の風景は山奥のようにも見えるが、実際は文学部西側出口付近。 ※岡山大学構内の花だよりのアルバム(追記更新型)をLife-Xに公開中です。随時追加していきますので、時たま覗いていただければ光栄です |
【思ったこと】 _c0525(金)すイエんサー「究極のじゃんけん必勝法」(2)「連続の回避」と「最初はグー」 昨日の続き。 1回目の放送(5/8)では、まず、「連続の回避」の法則に基づいて勝率を上げる方法が披露された。「連続の回避」というのは、同じ手を続けて2回出さないという行動傾向のことである。じゃんけんではしばしば「最初はグー」から始める習慣があるので、もう一度「グー」を出す確率は1/3よも低くなる。そうすると、相手の次の手は「パー」か「チョキ」になるので、「パー」に勝てて「チョキ」なら引き分けとなる「チョキ」を出したほうが有利ということになる。実際には14勝8敗、勝率6割3分であった。 「連続の回避」について、川合伸幸氏(名古屋大学大学院)は、 動物がある場所で餌を見つけたら、次は同じ場所ではなく、別の場所で探そうとする習性が影響しているのではないか?というような可能性を指摘しておられたようだが、そういう習性がケースに当てはまるかどうかはもう少し証拠を揃えたほうがよさそうである。ちなみに、乱数生成行動(こちらの論文と引用文献参照)に関する諸研究によれば、人間が0〜9の数字、サイコロの目、コインのオモテとウラなど選択肢を次々と選んで乱数列を生成する場合も、同じ数字等を2回あるいはそれ以上続けて選ぶ確率は、数学的な乱数列で数字が2回あるいはそれ以上続けて現れる確率よりも少ないことが知られている。但しそれが、餌の探し方の習性を反映したものと言えるかどうかは定かではない。 なお、2011年9月に放送された「所さんの目がテン!」: 「ジャンケンの科学」 〜ジャンケンで勝つために〜 では、「連続の回避」の原因は、 勝負事の時には私たち人間というのは手の内を見せる同じ手を続けたくないという心理が働きますと解説されていたようである。(こちらのブログによれば、解説者は 下斗米敦氏)。 「同じ場所ではなく、別の場所で探そうとする習性」(川合氏)と「手の内を見せる同じ手を続けたくないという心理」(下斗米氏)の説明は、本質的には異なっている。こちらの論文で述べたように、前者は「宝探し」、後者は「隠れんぼ(宝隠し)」ということになる。 なお、私が子どもの頃(1950年代、東京・世田谷)には「最初はグー」からじゃんけんを始めるという習慣は全く無かった。ウィキペディアの当該項目によれば、 8時だョ!全員集合(TBS系列) - 仲本工事と志村けんが西部劇の雰囲気漂う酒場で「最初はグー! ジャンケンポン!!」と言って二人がジャンケンをし、負けた方が罰ゲームを受けていくコントが存在した。というのが由来らしい。私は「8時だョ!全員集合」を全く視ていなかったので、初めて「最初はグー」などと言われた時は、なんでそんなことをしなければならないのか違和感があった。 次回に続く。 |