じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
9月1日の岡山は、13時すぎに秋雨前線上の雷雲が接近し、1時間で12.5ミリの激しい雨が降った。8月17日の時もそうだったが、今年の夏は、短時間ながら雨の降り方が激しい。
なお8月の降水量は101ミリとなり、平年値の87.4ミリを上回った。今年の8月は、10日頃までは最高気温35℃以上の猛暑日、最低気温25℃以上の熱帯夜が連続したものの、8月11日以降は熱帯夜はゼロ、8月12日以降は猛暑日もゼロとなり、比較的過ごしやすい夏となった。雨の多さとそれに伴う猛暑日消滅はやはり最強のエルニーニョ現象のせいかもしれない。 |
【思ったこと】 150901(火)『嫌われる勇気』(50)「関係フレーム理論」、「ACT」との比較(9)ゴールに含まれている価値を探す 昨日に続いて、価値とゴールの話題。 ハリス(2012、346〜347頁)によれば、クライエントに価値について尋ねても、ゴールが返ってくることが多いという。この場合も、「あなたの言っているのは価値ではなくゴールです」と否定するのではなく、ゴールに含まれている価値を探し出す補助的な質問が役に立つという。いずれも、「もしゴールを達成できたら...」と付け加えて質問する。
クライエントの挙げたゴールが肯定的であった場合(←否定的なゴール「死人のゴール」については昨日引用)はさらに、「なぜそのゴールを達成することが重要なのですか?」、「そのゴールは、何をする原動力になりますか?」と質問することで、具体的に何をするのかといった、ゴールに隠れた価値を引き出せる可能性があるという。このほか、
8月25日に引用したように、 価値に関する取り組みは、フュージョンと回避を起こしやすい一面がある。そのため、クライエントによっては、先に脱フュージョンとアクセプタンスを習得しないと、価値を探るのを嫌がったり、ひどい困難が伴ったりする可能性がある。それと対照的に、価値に触れるまで、脱フュージョンやアクセプタンスのような努力や忍耐を要求される作業に取り組む気になれないクライエントもいる。【319頁】ということで、それぞれのクライエントのタイプに合わせて導入する必要がある。 以上はセラピーとしてだけでなく、自分自身の生き方を明確にしていく上でも大いに参考になる。もっとも、私のように、人生の残りの年数が20年前後(=83歳)、どんなに長くても30年(=93歳)という者にとっては、ゴールそのものの設定に限界がある。「これだけはやっておこう」というリストを作っておいて、並行的に達成をめざしていく、その中でプロセスを大事にしていくことぐらいしか思い浮かばない。 不定期ながら次回に続く。 |