Copyright(C)長谷川芳典 |
北九州から岡山に戻る途中に立ち寄った美東SA(上り線)のトリックアート。昨年末の帰省時に立ち寄った下り線にも別のトリックアートがあった。【写真右に再掲】 |
【小さな話題】チコちゃんに叱られる!「なんで4月1日生まれは1つ上の学年になるの?」(3)早生まれのメリット、デメリット まず昨日の補足。 ●日本時間では4月2日生まれだが、時差の関係で出生地では4月1日生まれであり出生時刻が不明の場合は日本入国後は4月1日生まれ扱いになるのか? という疑問についてネットでさらに調べたところ、「日本の出生届の日付・出生時刻は、現地の出生証明の日付・出生時刻と必ず一致する必要がある」という規定があり、時差は考慮されず、現地での出産の日にち・時刻がそっくり日本の出生届の時刻になるという記述が見つかった。となると、ニューヨークで4月1日の20時に生まれた人は、日本時間では4月2日午前9時に生まれたことになるが(サマータイムの場合)、日本で出生届を出す場合にはあくまで「4月1日午後8時出生」として扱われるようである。 さて、番組では4月1日生まれの桑田真澄さんが、4月1日に生まれたことで1つ上の学年になったことのメリット、デメリットを語っておられた。
「早生まれ、遅生まれどっちが得か」という話題についてはかつてこのWeb日記でも取り上げたことがあった【各所にリンク切れあり】。
上記の内容は主として幼稚園から高校までのあいだのメリット、デメリットに関するものであった。今回、これを機会に、定年退職時のメリット、デメリットについて考えてみたいと思う。 3月25日の日記にも述べたように、定年退職の制度は、
まず、国民年金の老齢基礎年金相当額の支給、65歳からのシニア割引、ジパングクラブなどは誕生月を基準にしている点に注目する必要がある。4月2日生まれの人は65歳になってから翌年3月31日まで在職できるため、定年前の1年間は、国民年金と給料の両方を受け取れるし(厚生年金相当分については支給停止扱い)、各種施設をシニア割引で利用できるといった贅沢な暮らしができる。 そのいっぽう、本人が65歳に達すると配偶者が第3号被保険者から外れるため、新たに配偶者の国民年金を納付する必要が生じる。4月生まれの人ならほぼ1年分の負担が増える。但し、本人が65歳に達した以降に天引きされた共済組合長期の保険料は、退職後の年金額に反映されるので、どっちが得かは一概には言えない。 ま、とにかく、「年度末型」の定年退職の場合は、4月2日生まれの人がいちばん「高齢」になるまで賃金を受け取ることができる。但し、現役入学・大卒で4月1日に就職した場合、4月1日生まれの人は22歳きっかりで就職できるのに対して、4月2日生まれの人は22歳と364日で就職となるため、給与の受け取り開始時期が遅くなるため、実質的な生涯賃金には差が無さそうである。 あと、退職後に山登りなどで元気に動き回りたいと考えている人の場合についても考えてみる必要がある。早生まれであっても遅生まれであっても健康寿命に差が無いと仮定すると、定年退職は早ければ早いほうがそれだけ隠居生活を満喫できるはずである。となると65歳きっかりで退職するほうが、65歳と364日で退職するよりも、自由に動き回れる日数が多くなる。もっとも早く退職すればそれだけ早く年金生活を強いられるため、時間はいっぱいあってもお金が足りないという老後貧困状態に陥る恐れもあるのでこれまた何とも言えない。 次回に続く。 |