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大相撲名古屋場所は千秋楽の24日、平幕の逸ノ城が12勝3敗の成績で初めての優勝を果たした。逸ノ城の強さには以前から注目しており、8年前の日記では、「巨人・大鵬・卵焼き」に準えて、勝手に「井山・糸谷・逸ノ城」と称えたこともあった。しかし、スピード出世のあと、腰痛や右肩のけがの影響で休場し、一時は十両に番付を落としたこともあった。今後、怪我や病気が無ければ大関・横綱に昇進できるパワーを備えていると思われるが、すでに豊昇龍、琴ノ若、若隆景、若元春、北青鵬といった若手力士が台頭しており、なかなか大変な状況にある。 なお、千秋楽には新たに八角部屋でコロナ陽性者が出たため、関取の休場者は23人(怪我による休場者2人を含む)、さらに八角理事長ご自身も表彰式を欠席するという異例の事態となった【画像参照】。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「医学博士 元東大病院医師」による「夏休みの宿題がギリギリになるのはなぜ?」についての胡散臭い説明を検証せずに放送したNHKを批判する(2) 昨日に続いて、7月22日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。 昨日述べたように、3番目の「夏休みの宿題がギリギリになるのはなぜ? 」という謎については、「人間はこれからやること7つしか覚えられないから」と説明された。要するに、「朝ごはんを食べる」、「歯磨きをする」といった日常行動の優先順位は、短期記憶に収納される7つの記憶のランキングによって決まるという説(=「夏休みの宿題をする」というのはランキング外になるためギリギリまで取り組めない)である。私も長年、心理学を担当してきたが、行動の優先順位が短期記憶のランキングによって支配されるというような話は初耳であった。この説が、何かの研究に基づいているのか、それとも「博士・元東大病院医師」のM博士が独自に考えたものなのかは未確認であるが、受信料で番組を制作しているNHKが、娯楽番組とは言え幅広い年代に強い影響を与えていると思われる「チコちゃん」において、珍説の妥当性を十分に検証せず、無批判に紹介したという点は、BPOの審査対象モノであるように思われた。 さて、「短期記憶説」自体は胡散臭いものであったが、M博士が提案された対策自体は
もっとも、だからといって、M博士の説が正しいということにはならない。放送された内容を視る限りでは、
ということで、もし私自身が解説を依頼された場合は、以下のような説明をすることになるだろう。
次回に続く。 |