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ウォーキングコース沿いで見かけた、薄いオレンジ色の変わりダネ彼岸花。園芸種と思われるが、ネットでざっと検索した限りでは品種名は確認できなかった。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「スペイン版チコちゃん」「ビールのおつまみの枝豆」 昨日に続いて、9月16日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
まず3.のスペイン版「チコちゃんに叱られる!」であるが、NHKの番組が欧米の放送局でリメイク・新番組として放送されたのはこのチコちゃんの番組が史上初ということであった。番組名は「MAPI(マピ)であり、チコちゃんに対応したCGの女の子はMAPIちゃん(6歳)と設定されていた。マドリードの下町暮らしで、家族・ハムスターと生活している。宇宙飛行士かチョコレートソムリエになるのが将来の夢とのこと。 チコちゃんの決めぜりふ「ボーっと生きてんじゃねーよ!」については「!No sabeis nada!(な〜んにも知らないのね!!」に置き換えられた模様。また出演者名は紹介されなかったが、岡村さんに相当する男性司会者の映像も流れていた。 このスペイン版がどこまで視聴率を伸ばせるのか、大いに興味深い。チコちゃんの番組については7月28日で取り上げたように、一部、批判の向きもある。「因果関係を矮小化し、矮小化した因果のみを回答として回答者にパワハラを行う」という笑いの取り方がスペインでも受け入れられるのかどうか、注目したいところだ。 なお何度か指摘したように、この種の雑学系番組では、諸説の中で最も意外性が高く、視聴者に面白がられそうな説を「正解」と決めつけた上で、寸劇を取り入れたりして娯楽性を高めている傾向が顕著になっている。いちおう小さな字幕で「諸説あります」と断っている場合もあるが、これを視た子どもたちが「諸説」を無視して、「チコちゃんでこう言っていたから正しい」という思考停止に陥らないかどうか、気になるところである。 また時たまトンデモ系の解説者が登場することもあるが、一人の解説者だけに頼らず、複数の専門家に裏付けを求めた上で、多角的な検証を行っていく必要があるように思われる。 最後の4.の枝豆であるが、ビールのおつまみに枝豆が採用されるようになったのは日本が最初であったようである。ビールは江戸時代に長崎から入ってきたが、国内で本格的に作り始められたのは明治時代。つまみの枝豆は、当時は夏限定の特別メニューである「冷やしおでん」の隅に飾りのように並べられていただけであった。その後、昭和40年代になると減反政策によりお米の代わりに枝豆が栽培されるようになり、手間のかからないおつまみとしての枝豆が普及した。おつまみとして枝豆が食べられている様子は「サザエさん」にも描かれている。 以前の放送でも解説されていたが、枝豆を通じて塩分をとると、脳が「のどの潤いが減った」と感じるようになり、ビールが一口目のようにおいしく感じられるようになる。このほか枝豆を莢から押し出す感触の良さが癖になることも一因になっているという。 |