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ベランダで育てている鉢物が次々と開花し観賞のために室内に取り込んだところ室内が植物園のようになってしまった。写っているのは、上の写真が、アマリリス、エルサレムセージ、ハゴロモジャスミン。下の写真が、ヨウラクツツアナナス(3鉢)とソケイ。 |
【小さな話題】性的虐待の原因は倫理観の欠如なのか?/轟木敏秀さんが提起した問題 各種報道によれば、大牟田市の病院で、男性介護士ら5人が身体的な障害を抱える患者11人に下半身を触るなど性的虐待を繰り返していたことが分かった。病院は「職員の倫理観が欠如していた」として、2日、記者会見を開いて説明するとしているという。 NHKの記事によれば概要は以下の通り【要約抜粋。文体の改変あり】
この事件の詳細、事実認定、対策については、第三者委員会などで徹底的に検討されることになると思われるが、私が気になったのは病院側の第一声の中で「職員の倫理観が欠如していた」と述べていたことである。 「倫理観」というのは美しい言葉であるが、行動の説明概念としては甚だ疑わしい。何か不正行為、汚職、犯罪などが起こった時に、なんでもかんでも「倫理観の欠如」と言ってしまえばそれで思考停止。対策のほうも「今後は倫理意識の向上に努めます」と言えばそれで終わってしまうことが多い。要するに、ある組織内での不祥事が起こった時に組織としての責任をはぐらかし、その原因を個人の倫理観に押しつけることで、組織としての責任を回避するためのツールとして使われているように思われる。 「倫理観」とか「倫理意識」については、このWeb日記でも何度か取り上げたことがあった。ざっと検索してみると、
ここで念のためweblio倫理観とは何かを確認してみる。【要約・抜粋】
なお、今回の事件は「性的虐待」が認定されたということで、犯罪として捜査されることになるが、もしかするとその奧にはもっと根本的な背景があるかもしれないという気もする。それはこの病院が筋ジストロフィーなどの神経や筋肉の難病患者の専門的な診療を行っているということに関係している。 相当昔のことになるが、轟木敏秀さんのWebサイトの中で、 ●マスターベーションについて という記事を拝見したことがあった。難病で寝たきりになった人でも「...自分の性器も触れることもできないうえに、マスターベーションをしたい、性行為をしたいと思うことが頭から離れないからである。性欲はどのような状態や状況になってもなくならない。」というのは、若い男性であれば当然の根源的な欲求であるはずだ。なので、「介護施設・療養施設等においては、いかなる性行為も認められない」と綺麗事で済ますのではなく、一定の倫理基準を前提とした上で、可能な限り利用者の欲求に応えるような対策が求められる。以上はあくまで一般論であって今回の事件がこれに含まれるかどうかは全く分からないが、この際、轟木敏秀さんが提起した問題について、利用者本位で本音を語り合い、もっと真っ正面から取り組んで欲しいとという気持ちはある。 [※5月3日追記] 翌日の院長の記者会見は以下の通り【抜粋】 病院によりますと、虐待を行った男性職員は「通常の介助行為で、虐待にあたるとは感じていなかった」などと話しているということで、病院は、第三者委員会を立ち上げて原因究明を進め、再発防止策を講じることにしています。 |