じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 10月15日(火)の朝はよく晴れ、美しい朝焼けと日の出を眺めることができた。日の出の方位は日々南側(右側)に移動しており、10月20日頃には備前富士の頂上からの『ダイヤモンド備前富士現象』が見られるようになる。【昨年の写真はこちら

 なお10月14日の夕刻はほぼ曇り空であったが、雲の切れ目から数十秒程度だけ紫金山・アトラス彗星を双眼鏡で眺めることができた。15日の夕刻は曇りの予報となっていて微妙。


2024年10月14日(月)




【連載】チコちゃんに叱られる! オノマトペについての雑学(1)

 昨日に続いて、10月11日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、4番目に取り上げられた、

●胸がドキドキ 雷がゴロゴロ なんで繰り返すの?

という話題の発展として、日本語のオノマトペについて考察する。

 まず『オノマトペ』というヘンテコな言葉の語源だが、ウィキペディアでは、
当該概念を表す言葉は、日本語においては統一されていない。
古代ギリシア語の「オノマトボイーア【原語表示省略】」を由来とする英語の「onomatopoeia(オナマタピーァ)およびフランス語の「onomatopee(オノマトペ)」を日本語発音にしたオノマトピア、オノマトペア、オノマトペを用いる場合もある。
と説明されている。但し、ウィキペディアの見出しは『擬声語』となっており、
擬声語(ぎせいご)とは、声などを字句で模倣したものである。本稿では便宜上、擬音語(ぎおんご)と擬態語(ぎたいご)の2つの総称として「擬声語」を見出しに使う。一般的に、擬音語と擬態語を総称してオノマトペという。擬音語は人、動物、物が発する音を表現し、擬態語は音がない雰囲気や状態を表現する。
と区分している。
 いっぽうこちら
「オノマトペ」とは、音や声、動作などを音声化して示す方法のこと。大きく分けると、擬音語、擬声語、擬態語の3種類があります。
それぞれを具体的に説明すると、ガチャン・ジョキジョキなどの物の音を言葉で表したのが擬音語、ワンワン・ブーブーなど人や動物の声をまねたのが擬声語、キラキラ・テキパキなど状態をまねたものが擬態語です。
というように、総称として『オノマトペ』、その部分集合として『擬声語』を区分している記事もあった。もっとも物の音は擬音語、人や動物の声を擬声語というように区分する意味があるのかどうかはイマイチ分からない。
 また、ウィキペディアに
擬音語と擬態語との境界は時々截然としない。例えば、「ざあざあ水を浴びる」における「ざあざあ」は、身に降りかかってたてている音だとも、水が際限なく大量に降り注ぐさまを表しているともとれるため、擬音語か擬態語かは決めにくい。
と記されているように、分類が難しい言葉もある。 また、日本語には「たっぷり」「ちょうど」のように擬態語と一般語彙の中間的なものもあると記されていた。

 日本語のオノマトペは膨大な数にのぼっているが、こちらにオノマトペ一覧があり、ざっと数えたところ277語にのぼっていた。より専門的な一覧としては、

小野正弘編(2007).『擬音語擬態語4500 日本語オノマトペ辞典』 小学館

があり、約4500の見出し語数が収納されているという。

 なぜ日本語にオノマトペが多いのかについては、こちらでは、
諸説ありますが、動詞の種類が少ないことが主な理由のようです。例えば、「〜を見る」という場合、英語には「see」「look」「watch」など、数種類の動詞がありますが、日本語には基本的に「見る」という動詞しかありません。
そのため日本語では、そのときの状況により合った表現にするために、「ジロジロ見る」「キョロキョロ見る」というように「オノマトペ」を使っているとされています。
というように考察されていた。確かに、オノマトペの大部分は動詞表現に詳細な情報を付加する副詞として使われている。但し、ウィキペディアには「お腹がペコペコだ、」というように形容動詞として用いられる場合もある。こちらに収録されている語の中の「オギャーオギャー」、「キンコンカンコン」、「コケコッコー」などは、接続助詞「と」をつけて「赤ちゃんはオギャーオギャーと泣く」、「鐘がキンコンカンコンと鳴る」、「ニワトリがコケコッコーと鳴く」とすればそれぞれ「泣く」、「鳴る」、「鳴く」という動詞についてより詳細な情報を付加しているので副詞的になるが、単に「赤ちゃんの泣き声はオギャーオギャーだ」、「お寺の鐘はゴーン、教会の鐘はキンコンカンコンだ」、「雀の鳴き声はチュンチュン、ニワトリはコケコッコーだ」という文ではいずれも名詞になっている。なので、日本語は動詞が少ないのでオノマトペで補っているという理由だけでは、日本語にオノマトペが多いことのすべては説明できないように思う・

 次回に続く。