Copyright(C)長谷川芳典 |
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近隣のドラグストアで、ブルーレイディスク(BD-RE、5枚入り)とDVD-R(10枚入り)を4割引で売っていた。学生時代からの貧乏性が抜けきれない私は、4割引商品というとついつい手を出してしまう癖があり、あまり深く考えずに購入してしまった。帰宅後に1枚あたりの値段(税別)を計算してみると、
もっとも最近は終活の一環として録画していたBD-RやDVDを大量に廃棄しており、いまさら新しいディスクを買うのは矛盾しているようにも思える。じっさい最近は、私自身ダビングすることはすっかりなくなった。某家族がハードディスクの残量が無くなるほど大量に録画するのでその残量を空けるためにやむなくダビングしている程度である【←せっかくダビングしても、録画再生でもう一度視ることは殆ど無いはずなんだが】。 実はまだ戸棚には未使用のBD-Rが70枚前後、BD-REが20枚前後、DVD-Rが100枚前後保管されている。今回は4割引につられて衝動買いしてしまったが、これをもって私の人生で最後の購入ということにするつもり。 なおブルーレイディスクはすでに過去の商品になりつつあるようだ。ウィキペディアによれば最近の動きは以下の通り。
こちらの記事によれば、「録画したものをディスクで残す」という市場は、いまや日本くらいにしか存在しないという。実際、私自身もダビングしたBDやDVDの殆どは再び再生することなく廃棄してしまった。今になって気づいたことだが、テレビ番組はハードディスクへの「見て消し」だけで十分という気がする。 |
【連載】あしたが変わるトリセツショー『がん対策』(18)ナッジの応用(11)厚労省公開資料からナッジを学ぶ(8)ナッジの活用の補足/効果検証の議論 昨日の続き。放送内容に関連した話題として、ネット上で公開されている、 ●溝田友里(2021).ナッジ理論等の行動科学を活用した健康づくりの手法についてー具体的事例を交えてー というパワーポイント・スライドをもとに、ナッジについて考察をしていく。今回が最終回。 上掲のスライド資料の終わりのところには、『その他、ナッジを活用した運用の工夫』という補足説明が記されていた。ナッジをひとまとめに説明するのではなく、 ●ナッジについての代表的な活用例→別の話題(ソーシャルマーケティング)→ナッジについてのその他の活用例 という構成で2段階に分けてナッジについて説明しているのは、聴衆の関心を維持するためではないかと思われた【1つの話題についてあれもある、これもあるというように長々と説明すると飽きられてしまう恐れがある?】。もしくは、講演時間が足りなくなった場合に、省略できるような配慮かもしれないが。 スライド資料で挙げられたその他の活用例は以下の通り【要約・改変あり】。なお「→」以下は私のコメント。
スライド資料の最後の頁には、『効果検証結果のまとめと資材利用のポイント』というまとめが記されていた。 まず、『効果検証結果のまとめ』については、 ●提供している資材を用い、検診実施体制を整えることにより、コール・リコールにより、数〜5倍程度の受診率向上が可能 と記されていた。 また、『資材利用のポイントー成功・失敗の要因からー』としては、
ここからは私の感想・考察を述べさせていただくが、まず、私のような実験心理学の立場で研究に取り組んできた者としては、上掲の「効果検証」にはやや不満が残る。要するに、この種のタイプの実践活動では、 ●「あれもいい、これもいい」というように、とにかく役に立ちそうなことを何でもやってみたところ、受診率の向上が得られた。 という「パッケージ」の効果が示されただけで、その中のどういう要因が有効でどういう要因が無駄であったのかは確認できない。このあたりの議論は、
今回取り上げたナッジの手法は、 ●行動科学の知見(行動インサイト)の活用により、「人々が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるように手助けする政策手法 というように特徴づけられており、親子の象の喩えにあるように、リバタリアニズムやパターナリズムとは区別され、公衆衛生政策や保健政策との相性がいいとされている。但し、この手法だけで100%の人の行動を変えられるのは難しいように思われる。このWeb日記にも何度か書いたことがあるが、有効性という点だけから言えば、がん検診の受診率を高める最善の方法は、 ●自治体の定期健診を受けた人(何らかの疾患に罹っている人が治療の一環として同一内容の検査を受けた場合を含む)に対しては、国民健康保険料もしくは共済組合等の保険料を5%割り引く。 ということになるだろう。この場合、「検診を受けない人の保険料を割り増しする」というと何だか罰金をとられたみたいで強制されたように感じるが、「検診を受ければ保険料が割り引かれる」というと何となくお得感が出てきて自分の選択として受診しようという人が増えてくるかもしれない。検診で早期発見をすることは医療費の削減にも繋がるので合理的とも言える【←早期発見で医療費の少ない治療を受け、最終的にポックリ死や老衰で亡くなる人が増えれば、全体的な医療費は削減できるが、早期発見できずに手遅れで亡くなる人が多いほうが医療費がかからない可能性もある。とはいえ、お金ではなく人の命の問題なので、多くの人ができる限り健康寿命を延ばし天寿を全うできるような施策をとるべきであろう】。 余談だが、岡山市の特定健診は40歳以上75歳未満の人(500円)となっている。10月に72歳となった私自身としては、75歳になったらもはや健診は受けられず見捨てられてしまうのかと思っていたが、こちらによれば、75歳以上の人には『後期高齢者等健診』というのがあるようだ(がん検診も別に受けられる)。検診内容は以下の通りで500円。 問診、診察、身体測定、血圧測定、血液検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、AST、ALT、γ-GT、空腹時血糖又はHb A1c、血清アルブミン)、尿検査(尿糖、尿たんぱく)となっている。いっぽう75歳未満の特定健診の検診内容は、 問診、身体測定(身長、体重、腹囲、BMI)、血圧測定、血液検査(中性脂肪、HDL、LDL、総コレステロール、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP)、空腹時血糖(食後10時間以上のみ)、HbA1c、血清クレアチニン、尿酸)、尿検査(尿糖、尿蛋白)、医師が必要とした場合は、詳細な検査(貧血検査、心電図検査、眼底検査)を追加することがあります。となっていて若干違いがあるようにも見えるがよく分からない。ま、75歳にもなれば体のどこかに異状が生じ、保険診療の範囲でくわしい検査を受けることができるとは思うが。 |