じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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今年の節分と立春は、例年より1日速く、それぞれ2月2日と2月3日となっているが。 立春が2月4日ではなくてなぜ2月3日なのかについては、2021年2月3日の日記で考察したことがあった。1985年から2020年までの立春はすべて2月4日であったが、2021年から2056年までは閏年の翌年の立春が必ず2月3日、それ以外の年は2月4日となる【閏年の2月29日が立春より後に挿入されるため】。こうした変化はグレゴリオ暦における400年単位の調整【西暦年が4の倍数であっても、400年のうち3回は閏年としない】によるもので、天体の運行が変わるためではない。当時の日記を再掲すると、
なお、春分の日の日付も上記同様に閏年設定の影響で変動する。ウィキペディアの表に示されているように、2024年から2055年までは閏年の前年のみが3月21日、それ以外の年はすべて3月20日となる。私が子どもだった頃は春分の日は必ず3月21日だったので、春分の日が3月20日だと言われると今でも違和感がある【春分の日が3月20日となったのは1960年以降の閏年】。 あと、恵方巻きの包装紙では今年の恵方は『西南西』とされているが、こちらに説明されているように、正確には255°の方位であって、西南西の方位247.5°よりは若干右方向(北方向)にズレる。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「仕出し」と「出前」の違い/デリバリー、宅食 昨日続いて、1月31日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
放送では「『仕出し』と『出前』の違いは予約をするかしないか」であると説明された。 民俗学や文化史を研究しているお馴染みの斗鬼正一さん(江戸川大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
ここからは私の感想・考察を述べさせていただくが、まず、上掲の解説には「定義上の区別」と「現状における違い」が含まれていた。「定義上の区別」は「予約が必要かどうか」、「現状における違い」としては「量が多いかどうか」、「和食か和洋中か」、「営業時間外でも配達してくれるかどうか」といった点にあるようだ。定義上の区別は不変だが、現状における違いは時代によって変化していくものであり、分けて考える必要がある。 念のためCopilotに「仕出しと出前は定義上どのように区別されますか?」と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。 仕出しと出前はどちらも食事の配達サービスですが、その違いは次の通りです:ということで、放送内容と通り「事前の注文の有無」が定義上の区別に関わっていることが確認できた。 ちなみに、私自身が『仕出し』の注文に関わったのは、岡大で学会の全国大会を開催した時、実行委員会スタッフと理事会のための弁当を注文したことで過去2回あった。また『仕出し』された食事を食べたのは主として入試の監督業務についたときであったが、長時間の緊張で胃が収縮しており、美味しいと感じたことは無かった。 いっぽう出前のほうは、引っ越しとか親戚が集まった時など何らかのイベントと連携しており、そのぶん記憶に残りやすい。長崎から岡山に引っ越しした時に出前で注文したちゃんぽんの味は忘れられない。 放送でも紹介されたように、私が子どもの頃は自転車で蕎麦や丼物を配達する光景がごく普通に見られた。その後バイクの荷台に揺れを少なくする装置をつけて出前をするようになったが、今ではどうしているのか分からない。ウィキペディアにはこれに関連して以下のような記述があった。 しかし片手に重量物を持っての運転は不安定であり、特に蕎麦を肩に担ぐスタイルは片方の視界が妨げられ、出前中の交通事故が多発した。そのため1950年代後期、蕎麦店主によって出前機(スプリングやエアクッションがついた専用の岡持ち台)が発明され、これを自転車やオートバイに取り付けて料理を運ぶことが一般化した。さらに1980年代には後部に大型荷台を取り付けられる3輪スクーター(ホンダ・ジャイロ)も市販化された。片手運転による無理な荷運びは法規面からも規制されており、こうした出前機や3輪スクーターを使うことが普通になっている。 このほかウィキペディアでは類似の呼称が紹介されていた。但し、仕出しと出前の区別を含めて法規上の違いは存在しないという。
上記のほか、高齢者向けの『宅配食』のことを略して『宅食』と呼ぶことがあるようだ。『宅食』というと「自宅で食べる食」つまり自宅で自炊をしたりスーパーから買ってた惣菜を食べることを意味するように思ってしまうが、それらは『中食』とか『内食』という呼称で分類されているようだ。我が家でも夫婦いずれかが要介護になった場合などは宅食に頼る必要が出てくるかもしれない。というか今でもかなりの比率でスーパーの惣菜に頼っており、添加物とか原材料の安全性を考えると、適度の価格で安全性が保証された宅食サービスがあればそのほうが良さそうな気もしている。 |