じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 津山線・座主川橋梁下に咲くムラサキハナナ(オオアラセイトウ、ショカツサイ)。毎年、同じ場所で花を咲かせており、規模は変わらない。
 私が学生・院生の頃は空き地などでムラサキハナナはオオキンケイギク並みに繁殖していた記憶があるが、最近はすっかり目にしなくなった。原因は不明だが、同じ場所で生息しているところを見るとセイタカアワダチソウの衰退の原因と言われている自家中毒【←但し最近では否定的見解もあるという】のような現象は起こっていないようだ。
 なおこの橋梁は「座主川橋りょう」ではなく「座州川りょう」と表示されている。なぜ「州」の字が使われているのかは未確認。

2025年04月18日(金)




【小さな話題】『少年寅次郎』/「さくら」の発音は頭高型か平板型か?

 4月8日の日記で3月下旬から4月上旬に観た(or視聴を始めた)ドラマ7本を挙げたが、その後、もう1本、2019年10月19日から11月16日まで初回放送された、

少年寅次郎

の再放送の視聴を開始した。

 『男はつらいよ』の映画は時たま民放で全作品を毎週放送していることもあり、私自身も何度か視聴しているが、家族関係については深く考えたことがなかった。
 2001年10月8日には、第一作から得た知識として、
  • さくらさんの戸籍上の名前は「櫻」という漢字表記。結婚後は諏訪櫻となる。
  • 寅さん、さくらさんには秀才の兄が居たがすでに死去。寅さんは、父親がよっぱらっていた時に水商売の女性とのあいだにできた腹違いの子であった。
  • さくらさんは、結婚前はコンピュータ会社のキーパンチャーとして勤めていた。
  • さくらさんの夫の父親は、北海道の大学(北海道教育大?)の教授であったが、8年間の親子断絶があった
もっとも、寅さんとさくらが異母兄姉であることはすっかり忘れてしまい、その23年後の2023年5月18日の日記には、

●さくらは寅次郎とは「腹違いの妹」であったことを人生70年にして初めて知った。

などと記していた。記憶が消失していたのは情けないことだが、あまり関心が無かったと言うこともできる。

 なお映画『男はつらいよ』の人物相関図によれば、
  • 寅次郎は、車平造(死去)と菊の子。
  • さくらは、車平造と妻(名前は不明)の子。
  • 車平造と妻には長男が居たがすでに死去。
  • 車平造と車竜造(おいちゃん)は兄弟。なので車竜造は寅次郎の伯父。
となっている。
 いっぽう今回のドラマでは、車平造の妻の名前は光子、その長男の名前は昭一郎となっていた。さらに車平造と車竜造の父として車正吉も登場していた。

 このドラマは(私からみて)登場人物が多く、失顔症傾向のある私にとっては、第1話は、顔と名前を覚えるのに苦労した。
  • 第1話の冒頭では男の子が登場しておりこれが寅次郎かと思ったら兄にあたる昭一郎であった。
  • ドラマでは短時間で5年後のシーンに切り替わる。帝釈天の境内に坊主頭の少年が現れるがこちらのほうが寅次郎であった。
  • そのあとまた、ドラマは「おさらい」と称して5年前の昭和11年2月26日に戻るのだが、そのことをしっかり頭に入れておかないと、そのシーンで登場する男の子や赤ちゃんが誰だったのか分からなくなってしまう。
  • その後ドラマは昭和16年8月となる。今度は寅次郎はやんちゃ坊主。昭一郎は勉強熱心の少年として登場するが、ここでまた顔と名前を覚えなければならなくなる。
  • ドラマはさらに昭和17年3月、さくらが生まれる場面になる。寅次郎が帝釈天で無事出産を祈願していると若い男が現れる。昭一郎が成長したのかと思えばこれは、車竜造であった。

 というような展開であったが、何度か繰り返して視聴することでようやく人物関係が把握できた。

 放送の中で多少違和感があったのは、子どもたちが川べりで遊ぶシーン。柴又近くの川と言えば間違いなく江戸川だが、放送ではもっと川幅が狭くしかも遠方に山が写っていた。じっさいネットでロケ地を検索すると、柴又や江戸川河川敷とは別の場所で撮影されていたことが分かった。




 余談だが、さくらの名前が桜が咲いていた季節に生まれたことに由来しているというシーンがあった。このことで以前から疑問に思っているのは、「サクラ」のイントネーションである。少なくとも東京弁では、植物の名前の「サクラ」と、人の名前の「サクラ」はイントネーションが異なっている。念のためCopilotに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
「サクラ」のイントネーションは、植物名としての「桜」と人名としての「さくら」で異なることが多いです。一般的に、植物の「桜」は **「さ▼くら」**(頭高型)で発音されることが多く、人名の「さくら」は **「さ→く→ら→」**(平板型)で発音されることが多いようです。
ただし、地域によってイントネーションの違いがあるため、関西や関東などの方言によって微妙に異なることがあります。例えば、関西では「桜」も「さくら」も **「さ▼くら」** のように発音されることが多いですが、関東では「桜」は **「さ▼くら」**、「さくら(人名)」は **「さ→く→ら→」** になることが一般的です。

また、イントネーションの違いは、話者の個人的な発音の癖や、周囲の言語環境にも影響されることがあります。辞書や言語学の資料を参考にすると、より詳しい情報が得られるかもしれません。

興味深いですね!地域ごとの発音の違いを聞き比べるのも面白そうです。あなたの周りではどう発音されていますか?

 おや?上記の回答は、私のイントネーションとは逆になっていた。そこで、「私は東京生まれ・東京育ちですが、植物の桜は平板型、人名は頭高型で発音していました。これは特殊でしょうか?」と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
とても興味深いですね!東京式アクセントでは、一般的に植物の「桜」は **頭高型(さ▼くら)**、人名の「さくら」は **平板型(さ→く→ら→)** で発音されることが多いですが、近年は **アクセントの平板化** が進んでいるため、植物の「桜」を **平板型** で発音する人も増えているようです。
また、東京式アクセントには **個人差** や **世代差** もあり、特に若い世代では「桜」を平板型で発音する傾向が強まっているとも言われています。そのため、あなたの発音は **特殊というよりは、東京のアクセントの変化の一例** と考えられます。
言葉の変化を実際に体験しているのは面白いですね!周りの人の発音と比べてみると、さらに興味深い発見があるかもしれません。あなたのご家族や友人はどのように発音していますか?


 ついでながら、新幹線の「さくら」の発音についても尋ねたみた【2014年9月15日の日記参照】。回答は以下の通り。
新幹線の「さくら」は、一般的に **「さ▼くら」**(頭高型)で発音されることが多いようです。これは、植物の「桜」と同じイントネーションですね。
特に西日本や九州地方では、この発音が一般的とされており、駅のアナウンスや車内放送でも **「さ▼くら」** のイントネーションが使われていることが多いようです。ただし、地域や話者によって微妙な違いがある可能性もあります。
実際に駅や車内でアナウンスを聞いてみると、より確かな発音が確認できるかもしれませんね!あなたの周りではどう発音されていますか?