じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 7月28日の岡山県岡山は、最高気温34.0℃、最低気温25.0℃であり、岡山の夏としてはほぼ平均的な暑さであったが、19時の気温は30.9℃、20時は30.4℃、21時は29.8℃というように、日没後の気温はなかなか下がらず、少なくとも20時と21時の2回、日本一の暑さを記録した。

 もっとも、今回の日本一は、関東甲信越や中部地方が天候不順で気温が低く「ライバル」不在だったことも一因になっている。昨年の8月1日や、8月下旬よりは、同一時間帯の気温はまだまだ2〜3℃低い。

7月28日(木)

【思ったこと】
_b0728(木)2011年版・高齢者の心と行動(41) ダイバージョナルセラピーワーカー・フォーラム2011(4)理事長による基調講演(4)Aged Care Standards and Accreditation Agency/個の尊重

 昨日の日記にも述べたように、オーストラリアでは高齢者施設入居者の権利と責任が明文化されているが、それらは単にスローガンを掲げただけに終わるものではない。それらをきっちり監査(認証)する機関として、Aged Care Standards and Accreditation Agency Ltdがあるという。

 この「Accreditation」の趣旨はこちらに紹介されている。また、こちらには、Accreditation Standardsが明文化されている。その中で興味深いのは、「Standard 3」のところの「Resident lifestyle」という部分である。
Principle: Residents retain their personal, civic, legal and consumer rights, and are assisted to achieve active control of their own lives within the residential care service and in the community.
というように、画一的なライフスタイルではなく、入居者一人一人の個性や独自性が保障されなければならないと定められている。

 ここに述べられている「個の尊重」という考え方はダイバージョナルセラピーの根幹をなすものと言えよう。例えば、ある施設で、みんなが楽しめそうなゲームを実施したとする。20人の入居者のうち19人がこれに参加し成果が確認されたとする。しかし、それはあくまで19人について成果であって、残りのお一人に対しては成果無しと結論しなければならない。何らかのチェック項目や指標値の平均値を実施前と実施後で比較して統計的な有意差を確認したからといって、、それは20人全員の成果ではない。多数決原理で19人が尊重されたというだけにすぎない。真のダイバージョナルセラピーであるならば、残りのお一人に対しても、別の形の有効なプログラムを見つけ出し、効果検証を行うべきであろう。

次回に続く。