じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 1月31日は旧暦の1月1日にあたる。新月は午前06時39分となっており、当然、東の空には月は見えない。月と並んで光っていた金星【右側に再掲】だけが取り残された。


2014年1月31日(金)



【小さな話題】

今年の卒論提出状況

 1月31日は卒論締め切り日にあたっており、卒論生はこの日の17時15分までに教務窓口に提出しないとアウト、最低半年間は卒業が遅れることになる。例年、最終日の16時過ぎには各研究室とも慌ただしくなり、残り10分ともなると廊下を走って提出に向かう姿も見かける。もっとも心理学に関しては今年はきわめて順調であり、前日の30日にはすでに8〜9割が提出を済ませ、研究室内を掃除する掃除機の音が聞こえてくるほどであった。以前より要領のいい学生が増えたためなのか、それとも、ある程度のできばえとなればそれ以上の改善を求めないSatisficerの比率が増えたためなのかは不明。ということで、31日は、ハラハラしなくて済みそう。




不確実性、経済対策、株式市場の因果関係

 1月31日のモーサテのゲストは、北野 一(きたの はじめ)さんであった。北野さんのお話は毎回たいへん勉強になる。過去にも、 などで取り上げさせていただいたことがあった。

 今回は、2014年の株価予測に関する見通しであったが、キーワードは「不確実性の増減」や「経済対策(QE3、フォワードガイダンス、質的量的金融緩和)」が、「PERの低下・上昇」、「金利の低下・上昇」、「円高・円安」といった現象とどういう因果関係にあるのかというようなお話であった。専門的なことは全く分からないが、要するに、それらの現象が経済対策の結果としてもたらされたと考えている人が多ければ、これから先もそうした対策への期待が反映する。いっぽう、「不確実性の増減」が経済対策と、今述べた現象の両方に影響を及ぼしていると考えるならば、不確実性低下というガソリンで好転していた現象はガス欠になる。じっさいにどうなるかは、年末までの推移をみてみないと分からない。

 経済学のことは全く分からないが、経済活動に心理学的要因が働いていることは確かであり、特に、中長期的な見通しをもって行動する時には多数派(みんなが上がると思っているか、下がると思っているか)の動向を無視せざるを得ない。極端な例を挙げれば、「人は死んだら天国に行かれる」と思っている人が100%を占める村と、「人は死んだら地獄に落ちる」と思っている人が100%を占める村では日々の生活も変わってくる。本当は天国も地獄も存在しないといくら訴えたところで、人々がそう信じている限りは、それらの多数派の動向で生活が変わってしまうのである。