【連載】最近視聴したYouTube動画(30)印象に残った年金インタビュー(2)奥さんは歴史時代小説家、70歳でも学生、15歳に戻りたい?。梅子さんご自身の年金
昨日に続いて、過去1ヶ月以内に視聴したインタビューの中で特に印象に残った動画について感想を述べさせていただくことにしたい【準不同】。
- 【年金と暮らし】【年金いくら?】72歳「二度とごめん...」年金インタビュー
72歳の元大学教授。奥さんが有名な歴史時代小説家ということで、その気になって検索すれば芋づる式にご本人の実名や経歴が分かってしまう。ま、これだけ著名な方になると別段インタビューで語っても語られなくても公的な情報はすでに公開されている。
現職時代の研究は『空と海の研究』であるという。小学校の時から山が好きだったが、自分の趣味と仕事は離れていたほうがいいということで海の研究に取り組むことになったという。ウィキペディアによれば「東京大学名誉教授、元日本海洋学会会長、元日本大気化学会会長」だというからハンパじゃない。
- 退職金は○千万円だが今のところ手をつけていない。
- 奥さんの作家としてのお仕事を邪魔しないでフラフラ歩くのが仕事。
- マンションは持ち家だが定期借地権なので30年後には退去する必要があるがそれまでは生きていない。
- 趣味はない。
- 2024年に咽頭がんの手術をした。早期発見で事なきを得たが、全部は取り切れていないので定期的に検査している。
- 投資はやっていない。貯めっぱなし。
- 【若者に対しては】今そうやって世の中変えられないんだったらそうある現状をうまいことそれに合わして生きていくのが一番じゃないかなと。それでアカンかったらそれこを革命とか。なんでもエエからやればいい。僕らはもうあと何年かだから“あとはよろしく"っていう感じですけどね。
ちなみにウィキペディアによれば、この方は1952年11月生まれということなので私と同じ学年。東大名誉教授なのに時たま関西弁が出てくるのでおやっ?と思ったが、もともとは大阪・岸和田市生まれで高校卒業までは大阪におられたようだ。18年間にしみ込んだ関西弁が72歳になっても残っているというのはスゴい。もっとも私も、東京で18年間育ったことで、主要なアクセントは東京弁になっているが。
- 年金のホンネ!【老後インタビュー】【年金いくら?】投資をしていてよかった…大学教員70歳の年金インタビュー
こちらの方は現在は大学教員をしつつ学生としても学んでおられるということでまだリタイアしていない。経歴も、建設会社、設計事務所、総合保険会社、設計会社自営ののち大学教員になられたという。現在は都市計画にも携わっているという。
学生として学んでおられる内容・目標についてはあまり語られなかったが、70歳になっても新しいことに挑戦されているのは凄い。
- 年金のホンネ!【老後インタビュー】【年金いくら?】39年間働き続けた院卒エリート…研究開発職65歳の年金インタビュー
年金とは全く関係無いが、途中で大阪万博のライドシェア問題【大量輸送手段の確保】が取り上げられた。今回の万博は大丈夫なのだろうか(そもそも間に合うのか?)
「1億円貰うか、20歳に戻るか、どちらを選ぶか」という問いに対しては「20歳というより15歳に戻りたい」というユニークな回答をしておられた。理由は「もっと人間関係を充実したい。それとなんとか彼女を作って青春とかできたらなと思います」ということだった。うーむ、私なんかは全く逆で、15歳〜18歳なんていうのは、もうこりごりだという印象が強いが【←11歳から30歳のあたりはどの時代にも戻りたくない】。
- 【梅子の年金トーク!】【年金いくら?】年金 諦めた…梅子の母70歳の年金インタビュー
梅子さんの実のお母さんへのインタビュー。受け取っている年金は2ヶ月で14万弱(厚生年金込み)。お父さんは手続上書類が揃わなかったことで国民年金には入れなかったという。
無年金というと苦しい生活が想像されるが、家賃収入が月42万というから凄い。但し過去には騙されて3000万〜4000万の借金を背負ったこともあるという。
- 【梅子の年金トーク!】【年金いくら?】視聴者様からの質問回答も…年金ユーチューバー45歳女性の年金インタビュー
『年金ユーチューバー45歳女性』というのは梅子さんご自身のこと。登録者数10万人達成を記念して4ヶ月前に配信された。聞き手は普段は撮影を担当している夫のノリさん。
もともとは美容師をされておられ、65歳時点で見込まれる年金額は、梅子さんが7万円、ノリさんが14万円ということだった。
後半ではインタビュー撮影時の苦労話なども語られた。お顔は今後もモザイク入りを続けられるとのこと。
ということで年金関係の連載はこれで最終回とさせていただく。
インタビュー動画の中でも言及されていたが、国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金だけで生活している人はかなり苦しい。いっぽう悠々自適に過ごしている方は大概は金融資産や不動産収入で補填しておられるようだ。なので、今の日本の高齢者の生活実態を公的年金の金額だけで語ることは難しそうだ。といって年金以外の収入を大っぴらにしたら闇バイトの強盗対象にされてしまう恐れがある。
3月22日にも述べたが、外国の株式を買い集めたインデックスファンドというのは、原理的には外国の人たちに働いてもらって(外国の人たちを働かせて)収益を得るようなものであり、高齢者問題の本質的な解決にはならない。リンク先でも指摘したが、高齢者全員に1億円ずつ給付したところで、介護に携わってくれる人が居なければ大インフレになるだけのことだ。そういう意味では、国の中で労働を通じて「お金が回る」体制をしっかり作ることと、働く意欲がある高齢者に対して労働機会をちゃんと確保することが求められるのではないかと思う。
次回に続く。
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