じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 「中国幻の桃源郷シャングリラ発見…絶景の旅」という番組(↓の記事参照)で、成都から「シャングリラ」に行く途中、折多山峠(標高4298m)を越える映像があった。この峠は私自身も2002年8月に訪れたことがある。写真はその時に撮影した高山植物


2月26日(土)

【ちょっと思ったこと】

幻の桃源郷「シャングリラ」はどこにある?

 タイトルにひかれて、2月26日(土)の16:00〜16:55、TV朝日系の

●アジアへGO! 「中国幻の桃源郷シャングリラ発見…絶景の旅」

という番組を視た。「シャングリラ」というのはもともと、イギリスの小説家ジェームス・ヒルトンが1933年に小説「失われた地平線」の中に書いた中国西南部のチベット地域にある恒久、平和、安静な所であり、実在するわけではない。最近、1つの村が「香格里拉(シャングリラ)」と改名されたので、どんなところか行ってみようという企画であった。

 ところで、今回の番組で紹介されたのは20戸ほどの村落。いっぽう、こちらでは「シャングリラ」は
日本人観光客は年間で約4000人程度が訪れる。日本人にとってまだまだ未開発の観光地だと言えよう。.....香格里拉の中心は近代的な街で、4つ星ホテルが現在3軒ある。
と紹介されており、明らかに異なっている。こちらによれば、
  • 【麗江説】当時麗江で植物研究をしていたジョ セフ・ロックの著作が影響しているとも言われています。事実、「シャングリラ(香格里拉)」に類似する「香格里」村の石碑が麗江近郊で発見されています。
  • しかし ほかにも、高山植物が咲き乱れる高原・中甸、玉龍第三国の伝説の舞台・玉 龍雪山麓、 ナシ族の故郷・白水台、ロックも訪れた女人国・濾沽湖のいずれかだという説もあります。また、瀘沽湖の対岸四川省側にもチベット系の民族が住み、夏には美しい植物、秋から冬には荘厳な山々の景色が美しく、雲南省とシャングリラの名を競い合っていました。
ということなので、今回紹介された「シャングリラ」はそうした「候補」の1つにすぎなかったことが分かった。

 上記には挙げられていないが、今年の正月旅行で訪れたパソンツォ(Basongcuo)も「シャングリラ」の資格を満たしているように思った。

 ちなみに、私が旅行した場所の中では、パキスタンのフンザが「桃源郷」のイメージに一番近いのではないかと思う。険しい山岳地帯を越えて忽然と現れるという点で、いかにもそんな感じがする。フンザは「風の谷のナウシカ」のモデルであったという説もあるが、私が見渡した限りでは酷似する風景はなかった。むしろ、ロードオブザリングの映像の一部にこういう風景をCG化したのではないかと思われるふしがある。

2/27追記]
アイゼンガルドのサルマンのデスクトップ・イメージ参照。