じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2009年版・岡山大学構内でお花見(34)ヒナギキョウ/NHKオンデマンド、その後 大学構内各所でヒナギキョウの青い花が見られるようになった。写真左は農学部玄関付近、写真右は理学部の芝地から西側方面。昨年の写真は、2008年5月19日の日記にあり。 |
【ちょっと思ったこと】
NHKオンデマンド、その後 3月28日の日記に記したように、3月下旬の無料サービス分を含めてNHKオンデマンドの見逃し番組見放題を1カ月分だけ「購入」したが、5月分が自動更新となる前に解約した。 このサービスはもともと、NHK杯テレビ将棋トーナメントの決勝戦を視たいと思って「購入」したが、その後はなかなか時間がとれず、それ以外の番組は殆ど視ることができなかった。月に数回程度の視聴頻度であるならば、「見逃し見放題パック」1470円は割高であり、必要に応じて1番組あたり200〜300円程度で「単体購入」したほうがお得であろうというのが解約の理由である。 もっとも、「見逃し見放題パック」経由で「見逃さずに」視聴できて良かったと思う番組もいくつかあった。
2.の「オオタカ 街で驚きハンティング」は、まさに驚きであった。送電線の鉄塔で待ち伏せし獲物のヒヨドリをゴルフ練習場やグラウンドのバックネットに追い込んだり、捕まえたカラスを水中に沈めて仕留めるという行動は、もともと、小鳥を崖などに追い込んで捕まえたり、カモなどを水中に沈めて仕留めるという習性の発展型であるというが、そこまで学習できるというのはなかなか大したものだ。「カラスに怖じ気づいたかのような若鳥のオオタカを大人のオオタカがカラスとの間に入って若鳥が獲物のカラスを水辺に引き揚げるのを守る」という大人のオオタカの行為も、映像を見なければ到底信じられない行為であった。 もっとも、「ダーウィンが来た!」シリーズは、番組の解説の中で擬人的表現が目立つのがちょっと気になるところでもある。今回と次回予告でも、
もし、ある活動が心理的により低い段階の能力を発揮した結果として解釈することができるならば、その活動を、より高次の心理能力を発揮した結果であると解釈してはならない。[訳はBoaks(1984)の訳書である宇津木・宇津木訳(1990, p88) による]擬人的表現は「タカもマングースも人間に似ているところがある」という形で親近感を与える効果はあるかもしれないが、動物行動の真っ当な説明とは言えない。低次の行動原理で解明する努力を怠り、安易に「人間と同じ」という形で納得してしまうのは一種の思考停止である。 最後の3.のシリーズはDVDデッキでも録画していたが、4回目の最初の10分間程度がなぜかうまく録画できておらず、「見逃し見放題」が大いに役立った。この4回シリーズの1回目のことは、4月12日の日記でも取り上げたことがあった。第2回の両毛地域の相互交流の話もなかなか興味深い。道州制が実現すれば解消してしまうかもしれないが。 第4回の和歌山県の飛び地については、小学校の頃から地図帳を眺めて不思議に思っていた。小学校や中学の授業の時に「なぜ飛び地があるのか」と質問したことがあったが、それぞれの先生のお答えは、確か「昔から紀州藩の土地であったから」、「現地の人が和歌山県であることを望んでいるから」という程度のお答えであったと思う。今回の番組で、もともとの飛び地の背景が林業と筏流しに関係していたこと、その後の新宮市との合併話の中では北山村の救急・消防体制がネックになっていたことなどを初めて知った。上記の両毛地域は道州制では1つの「州」にまとまるが、三重県と和歌山県は、いくつかの道州制案においてもどうやら別の「州」に分かれる見込みであり、飛び地はそのまま残るものと思われる。 4回シリーズを詳細に視たわけではないのであるいは見逃したのかもしれないが、県境問題としては他に、長野・岐阜間の越県合併などを取り上げてもよかったのではないかと思う。 私個人は、朝ドラや大河ドラマには全く関心がないし、んなに長時間テレビを視ないこともあり、そもそも「見逃す」番組ということは滅多にない。長期間旅行した翌月にどうしても視たい番組があれば「見逃し見放題パック」を再購入するかもしれないが、当面は単体購入で十分であろうと考えている。 |