【小さな話題】毎月の話題から2021年を振り返る(前半)
年末恒例、このWeb日記の毎月の記事の中から1つずつを取り上げて1年を振り返る企画。なお昨年の記事は2020年12月30日と31日にあり。
- 【1月】大相撲一月場所の感想と溜席の妖精
コロナの影響の中でも、無事に年6場所が開催できたことは何よりであった。残念だったのは、横綱の鶴竜、さらに白鵬が引退、さらに大関・朝乃山が新型コロナウイルス対応ガイドライン違反により1年間の出場停止となったことである。いっぽう、すでに処分から復帰した阿炎は見事に復活し、九州場所では優勝争いに顔を出すまでになった。
なお「溜席の妖精」さんは、九州場所でもお見かけしたが、この方が座っておられるだけで館内全体が引き締まるほどのもの凄い存在感がある。
- 【2月】2月3日23時59分の立春
今年の立春は2月3日の23時59分という、日付が変わる前のギリギリの時刻であった。リンク先でも考察したが、立春の瞬間に、太陽から地球までの光が届く時間を考慮したものであるのかどうかは未だに確認できていない。但し、実用上の意味を考えるなら、当然、考慮しているはずだと思われる。
- 【3月】3月で最終回となるお気に入り番組
テレビ番組は私の重要な学びの場になっているが、3月にはいくつかのお気に入り番組が終了してしまった。なかでも残念だったのは又吉直樹のヘウレーカ!であった。いろいろな分野の研究者が、ご自身の夢や情熱を語るところが良かった。
- 【4月】55年前の『ウルトラQ』と21年前の『プロジェクトX』
どちらも懐かしい番組であり、すべての回を録画した。このうち「ウルトラQ」は懐かしいとはいえ、各回のストーリー展開は率直にいって「クダラナイ」と感じるものが多く、なぜ当時、私が熱中していたのか、よく分からないところがあった。プロジェクトXについては、予定されたスケジュールに基づいて着々と進められた巨大プロジェクト(YS-11、新幹線、東京タワー、黒四ダムなど)よりも、開発者秘話(トランジスタラジオ、VHS、カップヌードルなど)のほうが、より感動的であった。プロジェクトXは、全部で187回も放送されていたが、この4Kリストア版はごく一部だけで終わってしまった。2022年1月2日に再放送されるとのことだが、すべて視聴・録画済みの回ばかりであった。日本の国力が年々低下していくなか、将来の日本の復活を考えるためにも、もっともっと色々な回を放送してもらいたいところだ。
- 【5月】ダーウィンが来た!「鳥の言葉が分かる!聞いてびっくり鳥語講座」
シジュウカラの「言語行動』については、その後もサイエンスzeroなどで取り上げられておりそのつどコメントさせていただいたが、私にはまだ、話し手(発信者)が文法を身につけているとは信じられないところがある。聞き手(受信者)が、様々な音声を弁別して、より適応的な行動をとっていることは間違いないと思うが。
- 【6月】「新型コロナ 全論文解読2〜AIで迫る 終息への道〜」その1 ワクチンの有効性と変異ウイルス
新型コロナについてはこちらの連載の通り、適宜、自分なりに考えてきたが2021年12月30日の時点では、ヨーロッパではオミクロン株が過去最多レベルの感染者を確認、いっぽう日本では、デルタ株がほぼ収束状態にあったものの、年末の海外からの入国や人流の影響で、感染大拡大直前の「風前の灯火」になっているようにも思われる。もし、1月に入っても大規模な市中感染が防げたとすれば、日本人は罹りにくいという「ファクターX」が注目されることになるが、そんなに甘くは無さそう。しかし、何度か波を乗り越えることで、おおむね3年のうちに収束しそうな気配は出てきた。
次回に続く。
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