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数日前、法界院駅近くの県道沿いのプラタナスの巨木が伐採されていた。倒木の恐れもなさそうなのになぜ根元から切り取ってしまったのかは不明。 ちなみにこのあたりは道の両側にプラタナスが植えられているが、黄葉する前に剪定されてしまうことが多い。落ち葉の清掃に手間がかかるせいか、落葉する街路樹はあまり歓迎されていないようだ。 |
【連載】血液型と出身県で病気リスクや体質が分かるか?(1) 妻が録画していた「カズレーザーと学ぶ。」という番組の中に、 ●血液型と出身県でわかる!最新タイプ別の病気リスク&太りやすい体質の県 というタイトルがあるのを偶然見つけた(初回放送9月10日)。タイトルだけ見るとかつて流行した血液型喧伝番組【こちらの資料集参照】の焼き直しか?という気もしたが、博識で定評のあるカズレーザーさんが血液型ステレオタイプを吹聴するはずがないと思い、再生・視聴した。 前半に登場された深瀬浩一さん(大阪大学)は「理事・副学長・大学院理学研究科」という厳めしい肩書きで紹介されていた。 深瀬さんの講義でまず、 ●最初で申し訳ないんですけど、血液型で性格が分かれるということに関して科学な根拠はないんです。 と明言された。但し、 ●血液型によって病気のかかりやすさに違いがあることが分かってきました。これは統計的に見ても本当。 と付け加えられた。 続いて、受講生たちとのやりとりを含めて、次のような講義が行われた【要約・改変あり】。
続いて、なぜ日本人だけ血液型占いが流行ったのか。血液型がどのように分かれたのか等について、次のようなやりとりがあった。
ここでいったん私の感想・考察を述べさせていただくが、ABO血液型とかかりやすい病気との関係については、2021年9月頃にこの日記でも取り上げたことがあった。
今回の講義の冒頭で深瀬さんは、 ●最初で申し訳ないんですけど、血液型で性格が分かれるということに関して科学な根拠はないんです。 と断っておられた。それはそれで結構なことだとは思うが、大阪大学の理事・副学長がそのように明言されたからといって、この番組を毎回視ているような視聴者は「偉い先生がそう言われているのだから間違いないでしょう。」と信じてしまうほど単純ではない。できれば血液型性格判断の何が問題なのかを述べてもらいたかったところだ。 ちなみに、2021年9月20日の日記に述べたように、私自身の主張は、 「あなたはX型者だからQという傾向を持つ」という予測が有用であるのは、「あなたはX型者であるかどうか分からない」という状態の時に比べて、「あなたはX型者である」という情報を得た時のほうが「Qという傾向を持つ」という予測が大幅に当たる場合に限られる。という点にある。もっとも現時点では、血液型と性格との関係はもちろんのこと、血液型とかかりやすい病気との関係についてもそのような証拠は得られていないように思う。そのような有用性が確認できていない状態で「あなたはX型者だからQという傾向を持つ」を誇大に取り上げることは、ステレオタイプを助長し差別や偏見をもたらす恐れがあることに常に注意を払う必要があると考えている。 次回に続く。 |