じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山駅東口の駅前広場の一角にに桃を植えた公園がある【2017年4月12日の日記参照】。ちゃんと実が収穫できる品種で、2018年6月は約300個が盗まれたこともあった【その後外国人の専門学校生が桃1個を盗んだ疑いで逮捕されたが、300個を盗んだ犯人と同一かどうかは未確認】。

 現在この場所は、岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備工事を行っている。数日前たまたま岡山駅を利用する機会があったので、この桃公園に行ってみたところ、公園内には入れなかったものの、ちゃんと桃の花は咲いていた。このまま残しておいて欲しいところだ。

 写真左は今回訪れた時の様子。柵やフェンスに囲まれていて立ち入り禁止になっていた。
 写真右は、2017年4月の様子。この時は間近にお花見をすることができた。

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2025年04月7日(月)




【連載】チコちゃんに叱られる! 「リンパの正体」とむくみ/リンパはなぜ逆流しない?

 昨日に続いて、4月4日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
  1. コピー機でコピーができるのはなんで?
  2. なんで「ウ」にてんてんをつけるようになったの?
  3. リンパってなんなの?
という3つの話題のうち3.について考察する。

 リンパについて研究している下田浩さん(弘前大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
  1. リンパは全身に張り巡らされた「たたかう下水道」。
  2. リンパ(lympha)はもともとラテン語で「澄んだキレイな水」を意味しており、体内を流れる透明な液体のこと。
  3. 体内を流れている血液からリンパが生まれる。
  4. 体内を流れる血液には血漿が含まれる。これがリンパを作るもととなる。
  5. 私たちの体内には全身に血管が張り巡らされていて、血液が酸素や栄養を運ぶ。
  6. 酸素や栄養を届けた血液の大部分は血管に戻るが、血漿の一部は残る。この時、残った血漿は、細胞から出た脂質やタンパク質などの大きな老廃物と一緒にリンパ管に流れていく。この混ざった液体がリンパ。
  7. 喩えるなら、血管は栄養を届けてくれる「上水道」、リンパ管はゴミを流してくれる下水道。リンパは体をキレイにしてくれる。
  8. リンパの驚きの力は以下の通り。
    • 老廃物の掃除:リンパ管は手・足・頭の末端からスタートして、ゴールとなる鎖骨下の静脈に一方向に流れていく。リンパがそのまま流れていくと老廃物が静脈に入り込んでしまう。そこで、リンパの中の白血球が老廃物を分解、これによりリンパはキレイな状態になり血管へ流れるので健康が保たれる。
    • 外敵とのたたかい:全身をめぐるリンパ管の途中にはリンパ節という袋のような器官がいたるところにある。その中にはたくさんの白血球が集まっていて、「体を守る砦」のようになっている。細菌やウイルスが口から入るとリンパ節に流れていくが、そこで白血球が攻撃。

 このようにリンパは健康を守る上で大切な役割を果たしているが、『むくみ』の原因にもなってしまう。
  1. リンパはリンパ管の周りの筋肉が動くことで流れるため、とてもゆっくり流れる。足の先から鎖骨に流れるまで数時間、時には1日かかる場合もある。
  2. 筋肉を動かさないとリンパがうまく流れなくなってリンパ管からリンパが漏れ出してしまう。これが『むくみ』。
    • 立ち仕事やデスクワークを長時間続けると、リンパは足の末端から重力に逆らって上の方に流れようとするためうまく流れず、足にとどまってしまう。
    • 横になって寝ているとリンパが顔から流れにくくなり、寝起きの『むくみ』となる。
  3. むくみを解消するためには、早寝早起き・1日3食など、健康的な生活を送るのがよい。
  4. 座った状態でかかとをつけずに自転車のペダルをこぐような動き(『エアペダルこぎ』)の体操をし、ふくらはぎの筋肉を使うことで足のむくみを解消することができる。
  5. 顔のむくみは、こめかみやほうれい線のリンパが流れにくくなることで生じる。ガムをかみ、口周りの筋肉を動かすことで解消できる。
  6. 指のむくみは、腕を肩の位置に上げ、わきの付根→上腕→前腕と優しくなでることで解消できる。

 ここからは私の感想・考察を述べさせていただくが、私自身はマッサージや整体などには全く縁が無いため、そもそも『リンパ』という言葉はふだん耳にしたことがない。但し、例外的にYouTubeで癌についての解説動画を視聴している中で、癌のステージの分類上、リンパ節への転移の有無が重要な基準になっていることは耳にしている。

 これまで私が疑問に思っていたのは、血液は心臓の力で流れるが、心臓に頼らないリンパはどうやって流れるのかということであった。今回の放送で、「筋肉を動かす」ことでうまく流れるということがよく分かった。念のためCopilotに尋ねたところ、さらに詳しい回答をいただいた。
リンパ液は血液とは異なり、心臓のポンプ作用を利用せずに流れています。その代わりに、いくつかの要素がリンパの流れを助けています。
  1. **筋肉の収縮**: 体を動かすことで筋肉が収縮し、リンパ管を圧迫してリンパ液が押し出されます。特に歩行やストレッチなどの運動がリンパの流れを促進します。
  2. **リンパ管の弁**: リンパ管には逆流を防ぐ弁があり、リンパ液が一方向に流れるように設計されています。血管の静脈に似た構造です。
  3. **呼吸運動**: 深い呼吸をすることで胸腔内の圧力が変化し、リンパの流れが促進されます。特に横隔膜の動きが重要です。
  4. **血管の拍動**: 動脈の近くを走るリンパ管は、動脈の拍動による影響を受けてリンパの流れが促進されることがあります。
  5. **外部からの刺激**: マッサージや温熱療法などの外部からの刺激もリンパの流れを助けます。特にリンパドレナージュ(リンパマッサージ)はその効果が高いとされています。
つまり、リンパの流れは身体の活動によって支えられているため、適度な運動や深い呼吸を意識すると、リンパの循環が改善されやすくなります。日常生活の中で意識的に動くことが、リンパの流れにとってとても重要ですね。
 上掲の2.でも言及されているように、リンパ管には逆流を防ぐ弁がある。このことについてさらに詳しく尋ねたところ以下のような回答をいただいた。
リンパが逆流しない理由は、**リンパ管の構造**と**体の動き**によるものです。具体的には、次の仕組みが働いています。
  1. **リンパ管内の弁(バルブ)**
    リンパ管には血管の静脈と同じように弁があり、リンパ液が一方向にのみ流れるようになっています。この弁が開閉することで、逆流を防ぎながらリンパ液を徐々に押し進めていきます。
  2. **筋肉の収縮による圧力**
    体を動かすと、周囲の筋肉がリンパ管を押しつぶすような形になり、リンパ液を前に押し出します。弁があるため、押し出されたリンパ液は逆流することなく、次の区画へと送られます。
  3. **呼吸による圧力変化**
    深く呼吸すると、胸部の圧力が変化し、リンパ液の流れが促されます。特に、横隔膜の動きがリンパの循環に影響を与えます。
  4. **周囲の血管の拍動**
    リンパ管は動脈に沿っていることが多く、動脈の拍動がリンパ管にも影響を与えて流れを助けることがあります。
このように、リンパ管の内部構造と体の動きが連携しながら、逆流を防いでリンパ液をスムーズに流しています。日常的な運動や深い呼吸を意識すると、この仕組みをより効果的に活用できますね。

 ということは、リンパ管の弁がうまく機能しなくなると何らかの病気になるはず。Copilotの解説は以下の通り。
リンパ管の弁が正常に機能しなくなると、リンパ液の流れが滞り、さまざまな疾患を引き起こす可能性があります。代表的なものとして以下のような病気があります。
  1. **リンパ浮腫**
    リンパ液が適切に排出されず、組織に溜まることでむくみが生じる病気です。特に手術や放射線治療後に発症することがあり、進行すると皮膚の硬化や感染症のリスクが高まります。
  2. **リンパ管疾患(リンパ管腫など)**
    リンパ管の異常により、リンパ液の流れが阻害される病気です。先天的なものが多く、小児期に発症することが多いですが、原因はまだ完全には解明されていません。
  3. **リンパ節炎**
    リンパ液の流れが滞ることで、感染が広がりやすくなり、リンパ節が炎症を起こすことがあります。これによりリンパ節が腫れ、痛みを伴うことがあります

 放送の終わりのあたりで言及されていた「むくみ」であるが、私自身は幸いこれまでのところ日常生活で『むくみ』に悩まされたことがない。但し、標高5000メートル以上の高所に行くと、顔がむくむというか、シワがとれて若返ったように見えるという体験をしたことはあった。手の甲も同様で、加齢によるシワが消えてしまう。Copilotに

標高5000メートル以上の高所に行くと顔や手足がむくむことがありますが、これはリンパが原因でしょうか?それとも血管が原因でしょうか?

と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
高所でのむくみの原因は、**血管系とリンパ系の両方**が関係していますが、特に血管系の影響が大きいです。
  1. **血管が関係するむくみ**
    高所では気圧が低いため、血液中の酸素濃度が低下します。これに対応するため、**血管が拡張し、血流が変化**します。その結果、毛細血管からの液体の漏出が増え、組織間に水分が溜まりやすくなります。これが「高所性浮腫」と呼ばれる症状の一因です。
    また、高地では**血管透過性の変化**も起こることがあります。低酸素状態では血管の壁が弱くなり、水分が細胞間質へ移動しやすくなるため、特に顔や手足のむくみが生じることがあります。
  2. **リンパ系の関与**
    血管から漏れ出た液体は通常、リンパ系によって回収されます。しかし、高所では**低酸素環境により細胞活動が低下するため、リンパの流れも遅くなる**可能性があります。その結果、リンパによる排出がうまくいかず、むくみが悪化することがあります。
    また、寒冷環境や体の動きの変化により、筋肉の収縮が減少すると、**リンパの流れが悪くなり**むくみの原因となることも考えられます。
  3. **対策**
    高所でのむくみを軽減するために、以下のような方法が有効です。
    - **十分な水分補給**(血液の循環を良くする)
    - **軽い運動(歩行など)**(筋肉の動きでリンパの流れを促進)
    - **適度な塩分摂取**(血液の電解質バランスを維持)
    - **高所順応をゆっくり行う**(血管の変化を緩やかにする) つまり、**むくみの主な原因は血管の変化ですが、リンパ系の働きも影響を受ける**ため、両者のバランスが崩れることで症状が悪化するのですね。標高5000メートル以上の環境では、こうした生理的変化を考慮しながら適応することが大切です。
 ま、これまで、チョモランマBC西チベットダマバンド山登頂アンデス最深部など、5000メートルを超える高所を何度か経験してきた私ではあるが、もうこの先は年齢的にみて高所ツアーは卒業したものと納得している。行きそびれた地域が思いつかないということもあるが。