じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 数日前にA病院に通院したところ、前年度までと異なり、呼び出し番号を印刷した紙を渡された。待合室ではこれまで「○○さん」というように実名で呼び出されていたが、個人情報保護のため、番号に切り替えたという。但し、診察室に入る時には実名確認が行われる。
 ちなみに現在私は他にB病院とC病院に定期的に通院しているが【歯科を入れると4つ】、うちB病院は今のところ実名呼び出しのまま。C病院は以前から繰り返し使用できる番号札を渡されている。但し「××番でお待ちの○○さん」というように実名を入れて呼ばれるので個人情報保護にはなっていない。
 診療科目や病院の規模、所在地にもよるが、待合室で大声で実名を呼ばれると近隣住民に「あの人はいま病院に通院している」ということがバレバレになってしまう。もっとも番号での呼び出しでは、
  1. 自分が何番なのか覚える必要があり記憶の無駄遣いになる。
  2. 紙の無駄遣い。

 2.についてはA病院のような紙ではなく、C病院のような番号札を使うのが望ましいように思う。

2025年04月10日(木)




【連載】4月から放送が開始されたテレビドラマ(3)『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン3』(1)換身、タイムマシンを作ろう、俺と俺と俺、ミラクルマン

 昨日に続いて、3月下旬から4月上旬に観た(or視聴を始めた)ドラマのメモと感想。今回は、4月8日に挙げた、
  1. 【NHK-BSP4K】大草原の小さな家
  2. 【NHK-BSP4K】ウルトラQ
  3. 【NHK-BSP4Kではすでに終了。BSでは4月以降に一部放送予定】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン3
  4. 【NHK朝ドラ】あんぱん
  5. 【NHK-総合】アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険
  6. 【NHK-BSP4K】八重の桜
という6つのドラマのうち、3.の

藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン3

についての感想を述べる。

 このシーズン3は、2025年3月25日から3月27日まで、NHK-BSP4Kで一挙放送された。全12回のうち6回が同年4月3日から5月8日まで、NHK-BSで放送される予定になっているという。私のところでは4K受信環境を整備していたためすでに全12回を視聴できているが、4Kの設備が無い家庭は当面は前半6回分しか観られない。各回15分なのでその気になれば一挙放送できるはずなのに、なぜこのように「出し惜しみ」をしているのか謎である。

 さて、シーズン3では以下の11話が放送された。
 もっとも、『みどりの守り神』以外は、それほど感動した回はなかった。全体的な感想は以下の通り。
  1. タイムマシン、異星人などのテーマが繰り返し使われているが、どれも似たり寄ったり。ドラえもんの道具と似ていて「もしこんなことがあったらどんな世界・人生になるのか」を仮想したような内容が多い。
  2. 星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』と似た展開が多いが、星新一のドラマのほうがインパクトが強い。 藤子不二雄Aの『笑ゥせぇるすまん』のほうが奥深い。
    2023年4月21日2023年6月14日の日記参照。
以下、放送順で最初の4話について感想を述べる。以下、ネタバレ満載。
  • 換身
     体が入れ替わる話としては、『転校生』が印象に残っているが、このドラマでは、
    ●主人公の男性←→暴力団組長、暴力団組長←→主人公の婚約者
    という二重の入れ替わりが生じるところがユニーク。
    また、このドラマの結末では、主人公の男性と婚約者の女性の魂は入れ替わったままだが、そのままでいいじゃないか、何か不都合があるのか?という興味深い問題を投げかけている。おそらく日常生活面ではうまくいくと思うが、性的な問題はうまくいかないかもしれない。なぜなら、主人公の男性の魂は女性の体に入ったままとなるので、男性は自分自身の肉体(=女性の肉体)のほうに興味をもつはず。いっぽうセックスをするとなれば、女性の魂の入った自分の肉体(=男性の肉体)が相手ということになり、おそらく興奮しないだろう。

  • タイムマシンを作ろう
     2076年の世界から未来の自分がやってきてタイムマシン制作を指導するという話。ちなみに、主人公役の市村優汰と、未来の自分役の市村正親は実の父子関係にある。タイムマシンの制作は無事に成功するが、1日早く発明に成功した友人の男性【未来の姿】が現れて言い争いになるという話。短編としてはそれなりに面白い。

  • 俺と俺と俺
     山歩きの最中にうっかりトゲ【実際はクローン製造装置】に刺されて、自分のクローンが作られてしまい合計3人の俺が誕生したという話。矢本悠馬さんがクローンを含めた3役を演じており本当に3人が同時に存在しているように見えるところが面白い。現在のクローンの技術は進んでおり、その気になれば自分のクローンを作ることができるはずだ。といってもあくまで細胞レベルで同一性が保たれているだけで、記憶・経験は個々に体験されるので同一人物にはなり得ないと思う。

  • ミラクルマン
     今回の11話の中で唯一、1回観ただけでは何の話なのかサッパリ理解できなかった。ウィキペディアによれば、この話(原作)は、
    世の中の出来事は合理的に理屈をつけて説明される。近代合理主義は合理であることが無条件に正しい事であるとした。しかし、合理というものは実は捉え方の一つでしかない。非合理を無視せずに、理屈で説明できないものを存在しないものと決めつけず、一度捉え直してみる必要性を考えさせることを主題とした作品。
    という高尚なテーマになっているようだが、1回や2回観ただけでは理解できなかった。ネットで検索したところ、こちらには、

    奇跡としか呼べない事象が目の前に発生した時、たいていそれは単なる偶然だと片付けてしまう。もしくは科学的に説明できることだと納得してしまう。ところがそうした奇跡が、人生において連続していたとしたら、それを偶然と言い切れるのだろうか・・・?

    と解説されておりやはり高尚なテーマが含まれているようだ。ま、こうした前提でドラマを見直すことで、ドラマで何が言いたいのかがある程度理解できるようになった。いったん理解できたあとは、けっこう奧深い内容であることにやっと気づくことができた。ドラマの冒頭で「神様」を登場させていれば私のような鈍感な視聴者にも分かりやすくなったと思う。



 次回に続く。