じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _b1201(木)日本質的心理学会第8回大会(6)「個性」の質的研究(5)〜「平均化」と「純粋化」〜個性をとらえるための2つのアプローチ(1)津波てんでんこ このシンポは2名による話題提供と1名による指定討論、さらにフロアを交えたディスカッションという構成になっていた。このうちの1番目は京大防災研の矢守氏による、 〜「平均化」と「純粋化」〜個性をとらえるための2つのアプローチ という話題提供であった。 矢守氏の話題提供は、前半が「津波てんでんこ」に関係した話題、後半は6年前の日本心理学会ワークショップの話題提供内容の発展という構成になっていた。ちなみに、後半の内容に関係した「6年前のワークショップ」には、実は私自身も参加しており、こちらにその時の感想・メモがある。 前半の「津波てんでんこ」をこのシンポに関連づけた理由としては、 「津波てんでんこ」には少なくとも4つの意味・働きがあり、それらは、多様なリサーチ・アプローチから捉えられる。一見、個性とは無縁な大規模調査や実験室実験などの成果も役にたつ。ということであったようだが、持ち時間が少なく、盛りだくさんに予定されていた話題提供内容をかなり省略されたため、「個性とは無縁な大規模調査や実験室実験のほうが役に立つ」という印象を与えたような気がしないでもなかった。 さて、前半の「津波てんでんこ」の4つの意味は、スライド資料から要約引用させていただくと、
なお、「津波てんでんこ」に関しては、山下文男氏による、 津波てんでんこ―近代日本の津波史 という書籍が2008年1月に刊行されているということであった。 次回に続く。 |