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明け方に目が覚めた時は、ベランダから空を眺めるようにしているが、薄雲に覆われていたり、すでに空が明るくなっていたりして、星空が見えることは滅多に無かった。5月10日の朝は、久しぶりに晴れていて、東の空に木星と金星(木星の左下)が見えていたが、撮影をしているうちに雲に隠されてしまった。5月7日に比べると、木星と金星の見かけの位置はだいぶ離れてきたようだ。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「子どもが秘密基地を作りたがる理由」と、もうウンザリのトンデモ「進化心理学」 昨日に続いて、5月6日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
子どもが秘密基地を作りたがる理由について、岡村さんは「どうしても入ってほしくない領域というのが子どもの頃からある。自立、...」と答えたが、チコちゃんから「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と叱られてしまった。このほか、インタビューでは「怒られたとき逃げる場所みたい」、「おやつを守るため」などと答えていたが、正解は「命を守る練習がしたいから」であるとされた。 明治大学で進化心理学を研究している石川幹人教授によれば【長谷川により一部要約改変あり。「石川説」を紹介したナレーション部分を含む】、
ここからは私の感想・考察になるが、石川先生の「進化心理学」による「説明」はチコちゃんの番組では、
今回の「秘密基地遊び」についても、科学的に分析をするのであれば、まずは、どのくらいの年齢の子どもがどういう場所でその遊びをしているのか、本当に「秘密」であり「隠れる」ことが目的となっているのかについて、しっかりと調査する必要がある。私の孫たちもそうだが、子どもたちは小型のテントを作ってやると、とても喜んで、テントの中におもちゃを持ち込んだり、中に入って出てこなかったりすることがある。これは「隠れる」というより、自分たちの家を作るという遊びであって、どうみても命を守ろうとする予行練習とは思えない。似たような行動は、大雪になった時につくる「かまくら」遊びでも見られる。 また、岡村さんの「どうしても入ってほしくない領域というのが子どもの頃からある。自立、...」という解答は不正解とされたが、ある程度の年齢になると、親に干渉されない空間を作ろうとするようになる。 要するに「秘密基地遊び」といっても、秘密にする必要のあるものから「おうち遊びごっこ」のようなものまでいろいろなタイプがあり、「本能的に命を守る練習をしているから」などと一口でこじつけられるようなものではない。 チコちゃんの番組では、本来は諸説があるにもかかわらず、視聴者の受けを狙って、意外性のある「説明」だけを「正解」とするような傾向が散見されるが、今回のようなトンデモ「進化心理学」的コジツケはもうウンザリ。もう少し、クリティカルシンキングの目を養うような多角的なアプローチを重視してもらいたいところだ。 |