じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 「2018年のこの1枚」 。毎年、12月の終わりに、その年でいちばん印象に残った写真1枚を再掲することにしているが、今年は、キルギスアドベンチャー(旅行記は楽天版)に掲載したレーニン峰ベースキャンプに決定。
]「レーニン峰」は現在では「クーヒ・ガルモ山」に改名されているとのことだが、現地の道路案内などを見ても改名後の名前はあまり普及していないように思えた。

 3月の定年退職後は、4月にニュージーランド、7月に、キルギスアドベンチャー、10月に秋のチベットというように合計40日間も海外旅行に出かけ、どの行き先でも絶景を堪能したところであるが、「美しい風景」という基準で選ぶということになれば、「荒涼とした砂礫地の向こうに8000m峰が連なる」風景よりは、「あたり一面がお花畑でその向こうに雪山」という風景のほうが私の好みであった。



過去の「この1枚」
  • 2017年:カールじいさんの空飛ぶ家の現実感
  • 2016年:アビスコ国立公園内の「王様オレ様の散歩道
  • 2015年:サンカクバフウ(楓、台湾楓)の天然アート
  • 2014年:岡山の雪景色
  • 2013年:ヤンギカラ(トルクメニスタン)
  • 2012年:金星の太陽面通過
  • 2011年:耐震改修工事に伴う旧研究室からの引っ越し
  • 2010年:ディアスポイントからのインド洋・大西洋(南アフリカ)
  • 2009年:モニュメントバレーからの日の出(アメリカ)
  • 2008年:携帯を囓った白い犬にお説教をする私
  • 2007年:蒜山高原の牛の鼻
  • 2006年:空から眺めたフィヨルド(ノルウェー上空)
  • 2005年:クジャクサボテンの花の中のカエル
  • 2004年:夕日で赤く染まる月の谷(チリ)
  • 2003年:標高5395m山頂からタイガースを声援(ボリビア)
  • 2002年:トラックと青いケシ(中国)

2018年12月31日(月)



【小さな話題】

隠居生活1年目の総括

 このWeb日記は、毎朝、前日の日付で執筆することにしているが、年末年始にこれを適用すると、元日の朝には前日大晦日の日付になってしまって新年の気分を味わえない。そこで、12月31日朝には当日の日付で1年間の総括を記し、元日の朝には1月1日の日付で新年の抱負を述べることにしている(結果的に12月30日の日付の日記は休筆となることがある。)

 ということで今年1年の総括ということになるが、今年はなんと言っても3月末で定年退職し、4月から隠居生活に入ったという点で大きな生活の変化があった。

 当初目ざしていた「隠居」とは、
  1. 研究・教育活動の停止(再就職はもとより、非常勤講師もお引き受けしない。)
  2. すべての学会を退会。
  3. 同窓会名簿からの現住所削除(現住所は「隠居人につき住所非公開」という住所に変更)
  4. メールアドレスの原則非公開。
  5. 葉書媒体による年賀状完全廃止。
  6. 保存文書や写真アルバムのデジタル化(文書はPDF、写真はjpeg画像)
といったところであり、これにより、
  • 毎日が「予定無しの日曜日」、
  • 締め切りやノルマに追われない生活
  • 最も旬な季節の旅行
  • 俗世間と一定の距離を隔てた「じぶんの世界」の構築
といったライフスタイルを実現することを期待していた。

 このうち、「研究・教育活動の停止」に関しては、種々の事情により特命教授として授業を担当させていただくことになったので、完全引退には至らなかった。このほか、講演の依頼をお引き受けしたこともあった。また授業を担当する以上は、ある程度、最先端の研究事情にも精通している必要があるため、いくつかの学術論文や書籍に目を通したりした。

 このほかはほぼ当初の方針通りであったが、文書や写真のデジタル化作業は年末時点でまだ3割程度にとどまっている。

 上掲の写真記事にも記したように、定年退職後は、4月、7月、10月に、ニュージーランド、キルギス、チベット(中国→ネパール)に旅行した。現役時代は、4月と言えば新学期、7月は前期最終盤(4学期制のもとでは第2学期終了間際)、10月は後期の始まり(4学期制のもとでは第3学期の始まり)にあたっていて、到底旅行などには出かけることができなかった。再就職や非常勤講師をすべてお断りさせていただいた一番の理由は、この時期の旅行日程に制約を受けたくなかったためであった。もっとも、旅行に出かけるにはそれなりの資金が必要であり、来年以降は、日程よりも資金面での制約を受けることになりそう。

 このほか、じつはこれが一番大事なことなのだが、1年中、特に大きな病気や怪我をせずに過ごせたことは何よりであった。キルギスやチベットでは標高4000メートル以上の高所に宿泊したり5000メートル以上の峠を何度か越えたりしたが、高山病の症状は特に現れず、体調を万全な状態に保つことができた。このことは2019年の旅行先選定にもかかわってくる可能性がある(←もう1年程度は高所優先で旅行先を選ぶという意味。)