じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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私の住んでいるところでは12月5日ころから「京山皆既日食現象」が見られていたが、日没の方位が南方向(左方向)に移動したため、そろそろ終了となった。もっとも、この現象は、冬至をはさんで2週間ほど前と2週間後の2回見られるので、1月上旬にも再びチャンスが訪れる。


2021年12月12日(日)



【連載】チコちゃんに叱られる!「眠れないときに数えるのはなぜヒツジ?」

 12月10日に放送された表記の番組についての感想と考察。この回は、
  1. 眠れないときに数えるのはなぜ「ヒツジ」?
  2. なぜラップはくっつく?
  3. 奈良の大仏様が手をあげているのはなぜ?
という疑問が取り上げられた。本日はこのうち1.について考察する。

 番組によれば1.は「『ヒツジ』と言うとリラックスするから でも日本語じゃダメ」と説明された。
 人が眠るには自律神経をリラックスした状態に切り替える必要がある。この自律神経には、体を活発な状態にする交感神経と、リラックスした状態を保つ副交感神経があり、眠るときには副交感神経を高める必要がある。この切り替えを促進するのが呼吸である。「Sheep」という発音は、自然と呼吸がゆっくりになり、副交感神経が優位になる効果がある。この習慣は、英語の「Sheep」が「Sleep」と発音が似ていることに由来するが、別段、「眠れ眠れ」と自己暗示をかけるためではなく、あくまで発音の特性が副交感神経を高める呼吸法に適しているためであるようだ。なので、日本語で「ヒツジ」とか「眠れ」とかつぶやいても、呼吸法関連の効果は期待できそうもない。

 番組では、どのような言葉をつぶやくと眠りが促進されるのかという実験が行われた、それによれば、
  • 「シープ」7分
  • 「厚生労働省」12分
  • 「チャーシュー」14分
  • 「シーサー」16分
  • 「ヒーハー」19分
がTop5となった。これらの言葉はいずれも長音が多く含まれているという点で共通しているが、一般に、好きなもの、苦手なもの、難しい言葉は脳が興奮して眠れなくなることがあるという。この点、「厚生労働省」が上位にランクされたのは意外だが、番組では、被験者にとって「厚生労働省」が難しすぎたため脳が考えることを止めてしまったため早く眠れたのではないかと解釈された。いずれにせよ、上掲のランキングは、番組の男性スタッフ1名の結果だけなので、一般性はあまりないように思われる。

 ちなみに私自身はきわめて寝付きのよいほうで、布団に入ると5分も経たないうちに寝入ってしまう。その後、夜中の2時頃と明け方4時頃にトイレに行くことがあるが、そのあとも再びすぐに眠ることができる。なので、「シープ」と唱えるまでもないし、ふだんは不眠症で悩まされることもない。

 もっとも例外的に、長時間の夜間フライトの最中、あるいは登山の行程で、真夜中に起きて登頂を目ざす日の前夜は、一睡もできないことが多い。このほか、大学入試で京都のホテルに泊まった時は1日目は一睡もできなかったが、幸い、入試の前々日から宿泊していたので、受験前夜はそれなりに睡眠をとることができた。

 なお、コンセプトサーチを使って過去日記を検索したところ、睡眠や不眠に関する記事としては、
  1. 2002年7月7日:国民の49%が「不眠症」の疑いと言うが...
  2. 2003年2月12日:オトナの快眠術
  3. 2006年6月7日:睡眠時間減少の損失
  4. 2021年5月1日:チコちゃんに叱られる!「生き物が眠る理由」
  5. 2021年7月14日:ヒューマニエンス 「“睡眠” ヒトは眠りで進化した?」 その1 睡眠の長さと知性
などがヒットした。最近物忘れがひどくなり、過去に何を書いたのか殆ど思い出せなくなっているので、適宜、コンセプトサーチで関連記事を発掘したいと思っている【もっとも、過去日記はリンク切れが多い】。

 次回に続く。