じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] チベットは雪山と草原とヤクだけののんびりした世界ではない。 現代中国の経済発展を象徴する道路工事と、その傍らでたくましく咲く青いケシの花。 このコーナーでは毎日写真を紹介しているが、2002年の最高傑作としてこの1枚を挙げたい。


12月26日(木)

【ちょっと思ったこと】

大リーグ・日本人選手の巡り合わせ

 12/27朝のNHKニュースで、米国・大リーグに在籍している日本人選手の活躍ぶりを振り返っていた。興味深いのは、イチロー、佐々木、野茂などが通算記録など累積的な成果をあげていたのに対して、打率そのものはふるわない新庄が、「日本人初の満塁本塁打」、「日本人初のワールドシリーズ出場、初ヒット」というように「初物」でファンをわかせたことである。

 性格や素質がどうあれ、大リーグの一流選手として活躍するためには地道な努力が欠かせないはずだ。しかしその努力の成果は一様にもたらされるものではない。成果が現れるかどうか自体が確率的であることに加えて、生じる結果の派手さ自体にも個性が出てくるというのはまことに興味深い。


【思ったこと】
_21226(木)[日記]年内最終更新〜2002年を振り返る〜

 今年の正月は、9連休であること、1/3が新月となっていて満天の星が期待されること、年齢的にそろそろ限界に近づいていること、来年は子どもたちの受験にあたることなどを総合的に考慮し、某・南の島に山登りに行くことになった。山小屋1泊、テント泊4泊、もう一度山小屋に1泊という行程でインターネットには全くアクセスできないため、今年のWeb日記は26日付をもって最終更新としたい。

 時期は少し早いが、この一年のWeb日記の過去ログを見ながらを振り、じぶんにとって印象に残った話題を拾い上げてみたい。
  • 1月9日「滅私奉公月間」始まる/「イヤです。したくありません」の同義語としての「ストレスになります」
    ふたたび卒論締切間際の慌ただしい時期がやってきた。あれから一年、ゼミの院生・卒論が能動的に研究に取り組む環境作りがだいぶ整ったと思う。また半ば強制ではあるが、相互リビュー用の掲示板への書き込みが活発になり、同一学年はもとより異なる学年、あるいは院生・学生間の相互サポートが活発に行われるようになった。

  • 2月20日英語っぽい歌が多すぎる
    今年の紅白はどうなるだろうか。英語っぽい歌のオンパレードにも辟易するが、ベテランの方々もそろそろ紅白から引退されたらどうだろうか。いっそのこと、ベテラン歌手に最近のTop10を歌わせ、Top10にランクされている歌手たちに演歌を歌わせるなんていうのはどうだろうか。これでサマになるのは氷川きよしぐらいのものか。

  • 3月11日坂村健氏の講演に感動するわたし(1):オープンアーキテクチャー/グローバルスタンダード
    今年直接お会いした有名人の中でもノーベル賞クラスと言えばこの方が筆頭だろう。話の内容も説得力があったし、TRONについての諸々の誤解も解消した。この時の感想は別ファイルにまとめてある。

  • 4月4日富士山を眺めるのに奇抜なアングルは不要
    義父母を含めて富士・箱根方面へ小旅行。富士山がこれほど綺麗に見えたのは初めてだった。

  • 5月23日マイナスイオンのウソと「あるある大事典」
    マイナスイオン便乗商法には辟易していたが、ネットからのリンクで、たまたま、そのインチキぶりを詳細に指摘したサイトに行き着いた。マイナスイオンブームはますます活発になっており、最近届いた全日信販の会員用チラシでも、まことしやかにその効用が説かれていた。これを信じておられる方がおられたら、いちどこちらのサイトにアクセスしてほしい。

  • 6月29日ポテトチップやフライドポテトの発ガン性?
    最近この話題はあまり聞かなくなったが、どうなっているのだろうか。あるいは業界からの圧力で、新聞・テレビが報道自粛?

  • 7月8日英語教育と日本語文法を疑う(1)その後読んだ本
    『日本語に主語はいらない〜百年の誤謬を正す』(金谷武洋、講談社選書メチエ、2002年)は大いに参考になった。これに触発されて紀要論文を1篇書いてしまったほどだ。

  • 8月20日パンダを抱っこしてみたいのは山々であったが.....
    8月の東チベット旅行の記録はこちらにまとめているが、けっきょく年内には黄河源流域のアルバムをアップできなかった。やっぱ、一生に一度は生身のパンダを抱っこしてみたかったと少々後悔しているが、もし抱っこしていたら、自分の野生動物保護に関する信念に反する行動をしてしまったということで、さらに大きな後悔をし続けることになっただろう。

  • 9月10日日野原重明先生と新老人
    日野原先生のご活躍は、これまでにもテレビや御著書で存じ上げていたが、今回、初めて、シリーズとしてまとまったお話を伺うことができて大いに参考になった。その後岡山でも講演会が行われたが、チケット完売で残念ながら入場できなかった。なお番組についての感想はこちらにまとめてある。

  • 10月3日「有意差」と別に「傾向差」?
    卒論中間発表会の話題。こちらのメイリングリストでも発言させていただいた。

  • 11月8日戦後教育の終焉と日本型高等教育のゆくえ(1)
    大学改革を考える上で、この研修会は大いに参考になった。「アメリカではのかみ」は「アメリカではの神」ではなく「アメリカ出羽の守」が正しいということだが、「アメリカでやっているから日本でも」ということを無批判に受け入れる風潮に対しては「アメリカではの神」信仰という言葉を使ってもよいように思った。なお参加の感想はこちらにまとめてある。

  • 12月2日日本ダイバージョナルセラピー協会設立セミナー(1)DTは他のセラピーとどこが違うのか?
    いよいよこの協会がNPOとして認可された。高齢者福祉で何が求められているのか、という点で、今後、輪が広がっていくことに期待したい。なお参加の感想はこちらにまとめてある。
ということで、じぶん版の12大ニュースはおしまい。南の島の山登りから無事に生還できた場合は、1月6日頃にWeb日記を再開する予定です。それでは皆様、よいお年を!