じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山の日の出時刻は、9月1日には5時37分、9月15日は5時47分、9月30日は5時58分というように、日々遅くなっている。私が起床する5時20分頃は、最近ではまだ真っ暗になっている。
 写真は5時26分に撮影した朝焼けの備前富士(芥子山)。サムネイルはタテヨコ比を変更し、富士山に近い形に加工してある。

2020年9月14日(月)



【連載】「刺激、操作、機能、条件、要因、文脈」をどう区別するか?(6)確立操作に関する1999年のシンポ(1)隠居人的思い出話

 昨日の続き。本日は「刺激の機能」という考え方について書こうと思っていたが、武藤崇先生が、ツイッターのほうで、1999年に行われた日本行動分析学会第17回年次大会のシンポのことを紹介してくださったので、予定を変更して、隠居人らしく、このシンポの思い出話を語りたいと思う。

 しかし、1999年と言えば今から20年以上も前のことだ。時代の流れはまことに速い。そういれば、あのシンポの2年後の2001年には、

第30回 京都心理学セミナー ことばと体験をつなぐもの〜心理療法からエコマネーまで【実施報告はこちら

というセミナーを企画させていただいたことがあった。あの時の登壇者各位はみなご立派に成長され、あたかも、集団就職で段ボール工場作業員に就いた方が日本国総理大臣にまで上り詰めたような感がある。隠居人としてもまことに喜ばしく思っているところである。

 さて、当時のシンポであるが、企画者と話題提供者の要旨は、こちらの22〜28ページに掲載されているのだが、私の手元には、当時の発表資料は残っていない。確かあの頃の発表は、まだOHP媒体であり、電子媒体では保管していなかった可能性がある。



 私は、1997年からWeb日記を執筆しており、学会年次大会に参加した時は、終了後に必ずコメントや感想を日記に記すことを自分に課してきた【こちらに残骸あり。死ぬまでには整備するつもり】。しかし表記の日本行動分析学会第17回年次大会に関しては、1999年7月30日の日記に感想が記されているだけで、
大会中、関心のあった発表は念入りにメモをとった。今後しばらく、その際に考えたことをこの日記に連載で記していきたいと考えている。
と予告しておきながら、1999年8月2日8月6日に別のシンポの感想が記されているものの、その後続編は執筆されず、9月5日からは、同じ年に開かれた日本心理学会の大会の参加報告に移行してしまっていた。
 行動分析学会の参加報告が連載できなかった理由は、おそらく、8月にイラン皆既日食見物に出かけたため、その旅行記を書いているうちに、学会参加の記憶が薄れてしまったためではないかと推測される。




 ところで、1999年のシンポで、なぜ私がパネリストに名を連ねていたのか?と不審がる人もおられるのではないかと思う。

 1つの理由は、その前の年に、

動物コミュニケーション−行動のしくみから学習の遺伝子まで

という翻訳書が刊行されたことにあったのではないかと記憶している。この本は、確か、出版社から河合雅雄先生を通じて浅野先生に翻訳・刊行依頼があり、行動分析学とは全く別の分野の専門書であったが、せっかくの機会ということで分担翻訳をお引き受けした。私の担当部分にも動物行動学の立場からの動機づけ理論が解説されていた。

 このほか、異常行動研究会(現・日本行動科学学会)編集の『動機づけの基礎と実際―行動の理解と制御をめざして (基礎と臨床の心理学シリーズ)』(1997年)でも、分担執筆させていただいたことがあった。

 なので動機づけや確立操作は、私にとって全くの門外漢というわけではなかった。

※今回は思い出話のみ。1999年シンポの話題提供内容については、次回に取り上げることにしたい。

不定期ながら、次回に続く。